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ゆめなか日記  作者: 秋葉竹
第1章
21/910

真夜中の市場

夜のさなかの市場

猫も詩人もいないでしょう


泥棒は ながく いきるための

真実もどきをお店へかくすため疾走


店の二階は少女の寝室

やさしい しあわせな寝息が

聴こえてくるでしょう?


忘れられない こどものころのうたを

きくにたえない おおばかやろうの歌を

ふたり高らかに歌いましょう


その市場のうら

国の木の林

あたたかい欲望がとおく

月の光のふりで

降りくる ましろく


かわらない

たいせつな

城に登りましょう


かつてふたりほんとうの恋人だった

あさに

てはじめに

こころをいつわる「嫌い」が

どんな声でも出せる不純物であるなら


この世のありとあらゆる忘れたい想い出を

貰ったけしゴムをちからをこめて消し去る。

青空をけずりとるからやるせない


つみのないものだけが通りすぎる

消し方で消し去れ。



ね、ほら


夜のさなかの市場

猫も詩人もいないでしょう


でも、なら、


あたしのこと、好きな奴、だれ?


だれなのさ。


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