中位ケガレ戦
新キャラ出てきますよ、作者の性癖全開ですねはい
田中奈々side
街の様子がおかしい、何か慌ててる。まるで敵が来たかのような…
「魔物が凶暴化してる!」
「何?!まさか魔王が?!」
「いや違う!なんか黒い霧が…ゴホゴホ!」
「皆さん!吸ってはなりません!」
聖職者さんの皆さんがやってきて祈っていたら黒い霧が消えていく、なんだろ…あれ。よくないものだ。
「皆さん聞いてください。あれはケガレと呼ばれるもので生き物が吸ってはならないもの。あの霧を吸ってしまったものは負の感情に飲まれてしまいます。」
「対処は?!」
「…残念ながら飲み込まれたものはどうやっても対処は…」
「クソ、一体誰が!」
「クゥン…(ケガレ…)」
ケガレ、聞いただけでもよくないものだと分かる。負の感情に飲まれるってことは普段怒らない人が怒っちゃうようになるのかな。ならよくない。本人の意思関係なくそんなことあっちゃ行けない。
「怒りの感情に飲まれている。」
[サクラ!離れるぞ!]
「クゥン…(でも…)」
ーおい細長いの!ー
あれ?ラビィって子だ。どうしたんだろ。手を引っ張られて裏路地に連れていかれた。師匠もついていった。
[で、何を企んでる。]
ー違う!ハイビスカス様の危機なんだ!だから助けて…ー
[はぁ?お前謝ってねぇだろうが、それなのにはいそうですかついて行きますってなるか?]
ー…言えてるけども。俺は、俺は、ハイビスカス様を見捨てたくねぇんだ!でも本当はこの状況で謝るのはおかしいのは分かってる!だから…ごめん!ー
「クッ。(後で何か奢ってくれたら許すよ。だから今はハイビスカス様を助けよう!)」
ーお、おう!ー
[はー…]
『私は一生許しません!』
ーそれでいい!今はハイビスカス様だ!ー
『はい!』
私、師匠、カスミソウちゃんと共にラビィについていく。そこは昼間なのに暗くて黒い霧に覆われていた。
[う、なんだこれ…頭が割れそうだ。]
『師匠さん!』
ー聖魔法が使えたら…ー
聖魔法…そうだ、使えるかもしれない。お願い力を貸して!魔導書が反応するかのようにページがペラペラと捲られていく。一枚のページに止まる。今はこれしか出来ないのなら!
「クー!(桜魔法!【聖なる鹿】!)」
鹿さんが現れて歩ける範囲ギリギリまで綺麗な空気になっていった。師匠は息切れを起こさずになっていた。
[…なるほどな、これがケガレってやつか。]
「ク?!(師匠知ってるの?!)」
[いいや、街中からケガレを吸うなって声が響いてんだよ。]
ーお、俺のせいだ…俺が石ころ使ったから。ー
[…なるほどな。何となくわかった。この現象起こしたのはお前か。]
ーああ、そうだ。笑っちまうだろ。俺のせいで。ー
[笑うだとかそういう前に…]
私は思わずラビィを殴った。捻れてる場合じゃない、後悔してる場合じゃない、今出来ることをしなきゃ意味が無い。
「シュー!!(後悔するなら後で!今はハイビスカス様を助けようよ!)」
『そうです!今はハイビスカス様です!』
ーお、おう!ー
[…やれやれ。]
走っていくとハイビスカス様がボロボロで立っていた、今にも倒れそうで、早く助けなきゃ…でもどうやって?私に気がついた魔物たちから出てきてケガレが集まりだして鹿の形の靄が出来上がった。
ーまさかケガレが進化?!ー
「クゥ?!(進化?!)」
ー有り得ねぇ!進化するだなんて有り得ねぇ!ー
『でも実際なってますよ?!』
[…状況整理は後でだ。今はあれを対峙するぞ。]
ーうぉりゃあ!ー
ラビィが蹴りを入れて攻撃される前にカスミソウちゃんが草魔法を使って蔓を出してラビィを引っ張る。師匠が水魔法を使って対処してるのに…私は動けなかった。
こわい、こわい、しにたくない、しにたくない、たおせない、あれはたおせない。
『田中さん!しっかり!』
[だめだいきなりラスボス戦みたいなやつ相手してるから恐怖で動けねぇんだ!]
ーサクラしっかりしろ!しま…ー
こわい、でも…ここで逃げたら、一生後悔する!ビームのようなものを撃ってくる敵を庇うように前に立つ。
「クーー!!(桜魔法!【毛玉の盾】!!)」
もくもくと現れた毛玉の盾を使って守る、でも守ってばかりじゃダメだ。どうにかして。
「おいおい同じオリジナル魔法が使えるって聞いたから来て見りゃあまだ未熟じゃねぇか。なのに中位のケガレにいきなり立ち向かうのは無謀に近い。勇気と無謀は違うからな動物。」
…誰?ロングウルフのような白い髪、鋭い赤い目、大き過ぎる身長の大男がいた。ラビィは逃げろと叫ぶ前に師匠が固まった。
「よぉヨシマサ。苦労してんな。なら…魔王魔法【愚者の楔】。」
「ぎゃああああ!!!!」
いきなり現れた男の人はいきなりケガレに楔のようなものを銃弾のように撃ち込んだ。師匠は頭を抱えて嘘だろと言ってるけど…知り合い?
[ナナシ師匠ぉぉぉぉ??!!]
「クーー??!(師匠の師匠ぉ?!!)」
「おう久しぶり。そこにいるのは見習いだな。神気は…なるほどな。増加する方法を今教える。大気にあるケガレを意識しろ。」
ーそ、それだけで上がるのかよ?!ー
「神気ってのは人々の願いで上がるもんだ。今人々が願っている。お前聞こえるだろ。」
聞こえる、私の名前を呼ぶ声が。ああ、色んな人たちと出会った、色んな人たちと交流した。そうか、これが私の力なんだ!
「クー!(綺麗になれーー!)」
〜神力が上がりました、これによりEからDに昇格しました。〜
「ぎゃああああ!!!」
あっという間に消えていくケガレ、いや弱まっていたからこそだ。師匠から師匠と呼ばれた人は歩いていくけどハイビスカス様とラビィの様子がおかしい。
ーサクラ!そいつ魔王だ!ー
ー危険です、早急に…ぐっ…ー
「クゥン?(魔王?)」
悪い人じゃないよ?だって助けてくれたし…魔王と呼ばれた人は去ろうとするけどもお礼してない!
「クー!(お礼させて!)」
「アホか、俺が言ったらどうなるか分かるだろうが。」
「クゥン…!(悪い人じゃない!)」
「…はぁ…分かったよ。」
[お、お久しぶりです。師匠。]
「おう久しぶり。んじゃあ改めて…俺はナナシ。ヨシマサの師匠であり…サクラだったか、お前と同じオリジナル魔法の使い手だ。」
[俺よりめっちゃ詳しい。]
『えぇぇ??!!』
とある視線が神々の上から見下ろしていた
〜異常事態である〜
〜神々よ早急に聖獣の選別せよ〜
〜魔王が聖獣と接触するなどあってはならない〜
〜魔王は倒されるべき存在〜
〜故に勇者を目覚めさせる、魔王は人類の敵である〜




