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サイコフットボール ~天才サッカー少年は心が読めるサイキッカーだった!~  作者: イーグル
もう一つのサイコフットボール 始まりの彼が存在する物語 国内プロ&U-20代表編

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立ち塞がるフィジカルモンスター

※登場する人物や学校やクラブなどは全て架空であり実在とは一切関係ありません。

『止まらないー!!ブラジル代表ファルグ、大会第一号となるハットトリックを達成!これがA代表の背番号10を将来背負う逸材だー!!』



 ブラジルからスペインへ駆けつけた熱狂的なサポーターが応援する中、栄光の背番号を背負う男が活躍する。



 イングランドでプロ選手として活躍するロイド・ファルグ。


 彼が3ゴールを決めて、大会一番乗りのハットトリックを完成させた。



「誰がディーンの為の大会だってぇ!?こっちは引き立て役のピエロになろうと来てんじゃねぇからな!」



 大会前に言われてきた事へ抗うかの如く、ファルグはゴールを決めた後にスタンドへ向かって、メッセージを叫ぶ。



 ブラジルの初戦、相手のドミニカを全く寄せ付ける事なく大差での勝利となる。



 ブラジル6ー0ドミニカ



 ファルグ3


 サンウール1


 ジャレイ1


 ドミー1



 マン・オブ・ザ・マッチ


 ロイド・ファルグ




『止まらない!オランダのトータルフットボール!中央やサイドと変幻自在に攻め手を変え、相手を美しく圧倒していくー!』



 フィールドを縦横無尽に動くオレンジ軍団。


 相手のフィジーは的を絞りきれなくて、守備の崩壊が始まっていた。



「(ダメ押し、狙えそうだな!)」



 イタリアの名門ミランに所属し、活躍するフランツ・グレンメルは後1点を積み上げられると見て、グレンメルがボールを受けるとフィジーのゴール前へスルーパス。



 そこから抜け出したFWのサガトが相手GKとの一対一を確実に決めれば、ダメ押しのゴール。


 自慢のトータルフットボールが健在だと世界にアピールしてみせた。



『オランダまたしてもゴール!止まらない怒涛のオレンジ軍団!』



 攻守において圧倒したオランダが初戦を勝ち、トーナメント進出に向けて大きく前進する。



 オランダ4ー0フィジー



 サガト2


 ゴーグ1


 グレンメル1



 マン・オブ・ザ・マッチ


 フランツ・グレンメル




「く……!」



 韓国代表として戦うユンジェイは焦った顔で走り続ける。



 スコアは0ー1と1点負けている状態で、韓国は追いかける立場。


 だが立ち塞がるベルギーの壁は堅く、得点王に輝いた韓国の虎をもってしても打ち破るのは困難となっている。



「来い!」



 ボールを持つ韓国のチームメイトに、ユンジェイは右手を上げればパスを要求していく。



 そこからパスが出されると、来たボールをトラップで軽く舞い上げてからユンジェイの右足が高く上がる。


 得意とするハイキックボレーの体制だ。



「うぉっ!」



「っ!?」



 これをアキレスが頭で球を弾き飛ばし、ルイは飛んで来たボールをキープして前を向く。



 ベルギーがカウンターで韓国ゴールへ雪崩込んできた。



『ベルギー中央突破!ルイが2人抜きだー!』



 迫り来る韓国のプレスをルイが小回りの利いたドリブルで抜くと、ゴール前に走るアドルフへ左足のパス。



 そこにパスが出るだろうと走り込んでいたアドルフは、左足のワントラップで迫り来るDFを躱すと、ボールが落ちて来た所に右足で合わせる。



 矢のようなシュートが炸裂して、ベルギーに貴重な追加点をもたらした。



『決めたアドルフ・ネスツ!大会屈指のストライカーとして力を見せつけたぁー!!』



「お前脱ぐなよ!?絶対に!!」



「点を決めたストライカーに言う第一声がそれか!?」



 此処でユニフォームを脱ぎ捨て、カードを貰うという愚行に走らないようにと、ルイは鬼のような形相で点を決めたアドルフに迫る。



 ゴールを決めた喜びよりも、そっちの心配が大きかったようだ。



 これがダメ押しの得点となって、ベルギーが韓国との赤い軍団対決を制してみせる。



 ベルギー2ー0韓国



 アドルフ1


 ルイ1



 マン・オブ・ザ・マッチ


 アドルフ・ネスツ




『あ……圧倒的だー!!』



 前半から揺らされ続けたゴール。



 守備が自慢なはずのニュージーランドだが、1人のプレーヤーの前に堅守を粉々に粉砕されてしまう。



「化物か……本当に……!」



 DFは驚愕してばかりで、もはや反撃でボールを拾いに行く気力も無い。



 前半だけで5ー0のハットトリック達成。


 イタリア代表のサルバトーレ・ディーンは涼しい顔のまま、驚異的な記録を叩き出していた。



「後は任せた」



「ああ」



 ディーンはキャプテンマークを外すと、DFのクライスへ手渡して自身はベンチへ下がっていく。



 無駄にディーンを消耗する必要は無いという、温存の策を取ったイタリア代表。


 それでも充分過ぎる程に強く、全てが高レベル。



 特にカテナチオと呼ばれる伝統の守備で何者も通すことなく、相手は決定的なシュート1本すら撃てなかった。



 イタリア8ー0ニュージーランド



 ディーン3


 ランド2


 ジージョ2


 トニー1



 マン・オブ・ザ・マッチ


 サルバトーレ・ディーン




「イタリアが圧巻で他が霞んでくるわぁ〜」



 スペインにおいて今の拠点であるマドリードのホテルにて、スマホで結果を目にした光輝から、そんな感想が溜め息をつきながらも出てくる。



「注目度が圧倒的だよな」



 日本とメキシコの記事を探す室だが、目にするのはイタリアに関する物ばかり。



「イタリア最高のスタート!」



「世界一に向けて盤石!」



「前半だけ出場のディーンが勝負を決める!」



 といった見出しが多く、後は地元スペインの圧勝が書かれてるぐらいか。



「そりゃ大差でのスコアの方が記事としてはインパクト強いだろうからねぇっとぉ!」



 そう言いながら弥一はチームメイトとダーツゲームで遊び、一投は真ん中の的から少し逸れていく。



「あー、繋がった……!ナイジェリアとアルゼンチンの結果出てんな」



 勝也はスマホで同じグループとなる、ライバルの結果を見るがサイトの混雑によって中々繋がらず、ようやく見る事が出来て思わず声が上がる。



「2ー1でナイジェリア……!アルゼンチン負けたのか」



 死のグループの厳しさを表してるかのように、ナイジェリアがアルゼンチンを下す番狂わせが起きていた。



「おい、次に当たるナイジェリアのこいつ──やべぇぞ!」



「え?」



 勝也がスマホの画面を皆へ見せると、それを弥一達は見た。



 アルゼンチンDFとの空中戦。


 そこで、より高い位置からヘディングを繰り出し、ゴールを決める白いドレッドヘアをしたナイジェリアの選手。



「ジャンプえっぐ!室より高くね!?」



 その選手を見た番から驚きの声が上がる。



「誰この選手ー?」



「ウィルム・ガルー。アフリカのリーグで無双してる選手だよ」



 誰だろうという弥一に、一緒にダーツで遊んでいた光明からガルーという男について教えられる。



「185cmで結構長身なのもあるけどアフリカ人特有の身体能力、全身のバネを活かした驚異的なジャンプ力が最大の武器で将来ビッグクラブのスカウトも噂されてる」



「ナイジェリアの未来のスターって所か」



「何より彼の場合はパフォーマンスだね」



 勝也が話を聞いて頷くと、光明はアルゼンチンからゴールを決めたガルーに画面越しで注目。



 すると彼は連続でバク転を5回程行い、最後にバク宙を決めるという身体能力を活かした、派手なゴールパフォーマンスでスペインの観客達を盛り上げてみせる。



「……彼、体操選手の方が向いてるんじゃあ……?」



 ガルーの動きを見て呆然となりながらも、大門はサッカーより、そっちが向いているのではと思った。




 その中で弥一は自分のスマホでガルーのプレーをチェック。



 次の獲物を狩る準備を小さな狩人は静かに進めていく。

弥一「ちなみにダーツゲームは僕負けました〜」


光明「俺も駄目だった……」


月城「あと一歩、ど真ん中に当たってたらー!」


五郎「勝てましたー!(勝者)」


勝也「いや、誰がそこに興味あるんだよ!?」

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