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46、光景
「あそこから、すごい勢いで魔術粒子が流れ込んでるよ」
マハラが指差すのは、その台風の目の方向だった。ごうごうと噴き出しているように見えるそれは、この世界のものとは思えないような七色に光り輝いていた。ただ、まぶしいという印象は全くない。それどころか、ずっと見ていたいと思うような、まるでゴッホかモネの絵でも見ているかのような、そんな印象だ。
「雰囲気だけで言えば、『ムンクの叫び』みたいな状態なんだけどね」
岩屋が俺の横で、その光景を見ながら言った。
「それで、どうするんだ」
あれを止める必要があるだろうと、俺は話す。マハラと岩屋は目を合わせ、それから俺に向かって同時に話した。
「私たちが止めるしかないと思う」




