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21、所持金
「行こっ」
まるで幼なじみに誘われているかのような気軽さで、マハラは俺の手をとった。
「ちょっと待てって、いくらもらったんだよ」
この世界の貨幣価値が全く分からないから、一応聞いてみる。マハラは玄関のところで立ち止まり、財布の中を確認している。
「……もしかして、今確認してる?」
「ううん、そうじゃないよ」
さっきお金をもらった時に見ているはずだから、すでにわかっているはずだ。でも、マハラはそれをもう一度確認していた。
「うん、今日分はある」
何を根拠にしてそう言っているかはわからないが、マハラはそう元気に言った。




