表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『鉄壁の軍神令嬢、隣国で「詰み」を宣告する』 〜婚約破棄して私を追放した無能な王子、私が守るのをやめた瞬間に国が滅びそうですが……今さら戻ってこいと言われても、もう手遅れですわ〜  作者: 影山ネル
【第2章:要塞都市の守護女神(アイギス)〜私の領地に手出しはさせません、たとえ神であろうとも〜】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/25

第25話:『世界は、私の指先で踊る』

聖光教団の本山、聖都。

そこでは教皇をはじめとする高官たちが、北の遺跡から放たれた未曾有の魔力奔流に震え上がっていた。


「何が起きておるのだ! 神の啓示が途絶え、大陸中の魔力回路が書き換えられておる!」


混乱の極致にある大聖堂。その中央の空間が、前触れもなくガラスのように割れた。

現れたのは、転移魔法の常識を超えた「空間転移」を果たしたアルティナと、その傍らに立つレオンだった。


「――お騒がせしておりますわ。教皇聖下せいか、ならびに迷える羊の皆さま」


アルティナが鉄扇を閉じると、聖堂の空中に巨大なホログラム――世界の設計図が投影された。


「な、なんだその不浄な光は……! 衛兵! この魔女を捕らえろ!」


「無駄ですわ。――全物理演算、停止フリーズ


アルティナが軽く指を弾いた。

刹那、駆け寄ろうとした衛兵たちも、振り上げられた剣も、教皇の震える指先までもが、完全に時を止めたかのように静止した。

魔法ではない。アルティナが書き換えた「世界の基本法則」による、絶対的な命令権の行使だった。


「貴方たちが奇跡と呼んでいた現象は、このサーバーが排出する残滓ざんしに過ぎませんでした。……ですが、これからは違います」


アルティナは、教皇の目前までゆっくりと歩み寄った。


「私はこの世界の『非効率なシステム』をリストラしました。魔力はすべての人に平等に、そして論理的に分配されます。……神という名の不確かな独裁者は、もうどこにも存在しませんの」


アルティナが再び指を弾くと、人々の拘束が解けた。だが、誰も動けない。目の前の少女から放たれる、神という概念すら飲み込む圧倒的な「格」に、魂が屈服していた。


「これより、聖光教団は『世界管理機構』の広報部門として再編リ・ストラしていただきます。……不服は認めませんわ。私の数式に逆らうことは、重力に逆らうことと同じ……不可能ですから」


レオンが不敵に笑い、教皇の玉座の横に自らの大剣を突き立てた。


「聞いたか? 今日からこの大陸のあるじは、この女……アルティナだ。ひれ伏す準備はできているな?」


聖都に鳴り響く鐘の音。それは教団の終焉であり、軍神令嬢による「新世界秩序」の幕開けを告げる音だった。


アルティナは、自らの演算によって平和と繁栄が約束された世界を見据え、静かに微笑んだ。


「さあ、始めましょうか。……停滞したこの世界を、完璧な美しさへと導く『経営プロデュース』を」

最後までお読みいただきありがとうございます!


もし「面白い」「続きが気になる!」と思っていただけましたら、作品ページ下部にある**【☆☆☆☆☆】**からの評価や、ブックマーク登録で応援をいただけますと非常に嬉しいです!


皆様の応援が、執筆の最大のモチベーションになります。

 評価・感想・ブックマーク、ぜひよろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ