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おっさん、魔王の玉座になる -幼女魔王と一緒に座っているだけでレベルMAX!-  作者: 椎名 富比路
第七章 ついに勇者登場! ダイキ、フルパワー!

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第二部 完 謎の影

 チサとダイキが恋人たちの岬で話し合っているのを、眺めている怪しい影が。


「はあー。尊いのです。麗しいのです。初々しいのです」

『せやなー』


 見ている影は、羊の魔王「ケモ」と、クモの玉座「クネ」であった。


「魔王ロイリ様のご指示で、勇者探索をしていますが、失敗しました。まさか、もうチサちゃんの世界に入っていたなんて」

『仕方ないやんけ。昔の勇者を幻影化して復活させるなんて、誰も思いつかんて』

「でもでも、わたしたちがガンバっていたら防げたのでは?」

『あかんて。そないなったらワシらがお陀仏やった』


 ネガティブ思考のケモは、いつもクネにフォローをしてもらう。いつものことだ。


「クネの言うとおりですよー、ケモ」


「あ、ロイリ様だ」


 ケモとクネの脳内に、電波が発信される。

 上官のロイリ・ス・ギルからだ。



「あなたは過去を後悔しすぎです。それより前を向きましょ。で、指令ですが」


「はーい」


「三層は、遠慮しなくていいですよー」


「え、いいので?」


 サテュロスの化身であるケモは、魔王候補の中でも相当の実力者だ。


 しかし、ロイリからの指示は、

「他の魔王候補とのバランスを整えつつ、二人の動向を探れ」

 である。


 他の魔王にも加減せざるを得ず、少々物足りなさも感じていた。


「一層だと手加減したでしょ、あんたたち」

「はい。お手並み拝見と言うことで」


 ある程度までは本気だったが、勝てないと見切りを付けて、早々と降りたのである。被害は最小限の方がいい。


「二層だと、ごはん食べてただけですよね?」


 図星をつかれ、ケモは息を呑む。


 やはり、ロイリはなんでもお見通しだ。


 こちらにやる気がないのを、知っている。


「でも、課題はクリアしました。ギリギリでしたが」


 三層行きのイス、最後の一つを手に入れたのは、ケモである。


「あなたが手を抜いていることくらい、こちらは把握しています。もう少し、真面目になさい」


「はぁい」と言いつつ、心の中ではロイリに舌を出していた。


 もう使いっ走りはしなくていいようなので、今後は張り切っていこうと思う。適度に。


「……とか思ってません?」


 心の中を全て見透かされた上に、目の前にまで。


「ヒイ!」

 カワイイ外見に見合わず、ケモは変顔で悲鳴を上げる。

 突然のことだったので、余裕をなくしたのだ。


「心配しなくても、あなたでも割と気に入る種目だと思います」



『種目』?


「あの、ロイリ様、三層で行う『種目』とは?」


「実はさっき、結構面白い種目を思いつきまして」


 彼女の手には、とあるゲームソフトが握られていた。






(第二部 完)

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