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第十九話 ノリと格好をつけた結果

 「ーーっ!? アーロン!! それはあんまりです!! いくらなんでもフェイト一人では!?」


 ファリンナイス!

 いくら俺だってできない……のか?

 どうだろう? さっきのは守るものがあったからいろいろ考えないとダメだったけど、魔族と魔物いるところへ魔法をぶっ放せばいけるんじゃないか?


 「いやファリン様、フェイトの力は我々が思っているより強力です。きっとフェイトがその気になれば取り戻せるはずです」

 「でもいくらなんでもーー」

 「ファリン様、悔しいですが魔王は我々騎士を軽くみて実力の高い配下ひ竜族やエルフの方へ仕向け、自分の配下でも力の下の者をこちらへ向けているようです。だから、さっき魔族を軽々と倒したというフェイトなら大丈夫でしょう」

 「し、しかしーー」

 「フェイトは何やら作戦を考えてやる気みたいですよ? なぁフェイト?」

 「ふへぇっ!?」


 急にみんなの視線が俺の方へと向けられる。

 いやいや! 違う違う! ちょっとどうかな〜って思っただけで断じて作戦なんて考えてた訳じゃない!

 俺はやる気ない! ……なんて言える雰囲気じゃないよなこれ。断ったらここで切られそうな雰囲気だ。

 えぇーい! こうなったら!


 「もちろんだ。そのかわり俺がマリアーナ城を取り戻したらもう一度魔法使い達と連携してくれ」


 こうなったらヤケクソだ!

 どうせならカッコつけてやる! それに案外俺の力は通じるみたいだしやってやるさ! これを達成できたら冤罪の証明にもなるしな! 開き直りだ!


 「ファリン……大丈夫だ。無事帰るから待っててくれ」

 「フェイト……」


 あぁ一度言いたかったセリフも言えた。しかも、王女相手に。

 これで思い残す事はない……って俺自分でフラグ立てちった!?


 「……フェイトすまない」


 俺とファリンの様子を見てアーロンは俺にしか聞こえないくらいの声で謝る。

 あぁ、そうだよな。みんなをまとめる立場だからケジメをつけさせずにうやむやにできないもんな。

 アーロンも大変な立場って事か。


 「アーロン……俺がマリアーナ城を取り戻して帰ってくるから宴の準備をしててくれ」


 そう言葉を残し俺はみんなに背を向ける。


 こうして俺は最高に格好をつけた形で最悪の依頼を受ける事になった。

 大丈夫だろうか俺……。

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