三枚の封筒
自宅に帰ってこれたのはそれから二時間後だった。
疲れた体を癒すため、まず先に風呂に入る事にする。
何だかんだでもしかしたら一緒に風呂に入るイベント的なものを期待したけど全然そんなもの無かったぜ。
四十六度の熱い風呂に入っても、未だに体がダルい、パンツ一丁、不良らしくない下ろした金髪、肩辺りにタオル。
完璧に二十代後半の男性である、仕事疲れだと服を着るのも面倒くさくなるとは、この時初めて実感した。
アイアンメイデンは何処にもいない、何処かに行ってしまったのだろうか?
風呂上りの牛乳を取ろうとして、俺はある物を飲まなければならないと思い出した。
それは数時間前、親父が服用していた茶色いビンに入った液体である。
親父はそれを『魔力上昇ドリンク』と言って呑んでいた。
親父がもし言った通りならば、それはきっと魔力を補うためのドリンクなのだろう。
冷蔵庫の中を調べる、が、見つからない。
よくよく考えたら冷蔵庫を使っている回数は俺が多いのだ、親父が冷蔵庫に入れる訳が無い。
リビング辺りを探して見るが、一向に見つからない。
少し休もうとテーブルの椅子に座って、机に三枚の封筒があるのを思い出した。
親父が持って来たものだ、少なからず何か役に立つのだろう。
そう思い、封筒の中身を空けると………。
「……え?」