【083】営業6日目 営業開始その9 朝活の終了とスカウト
「じゃー、今週の金沢朝活は、これで終わるよ〜。みんな、また来週〜♪」
「「また、来週〜」」
と言って、解散の流れとなった。さー、さっき学んだことを活用して積極的に動いていかないとね。
僕はさっと立ち上がって、鶴姫さんとこに足早で行った。
「鶴姫さん、じゃんけん連続勝利おめでとうございます。」
「ウィーンさん、ありがとうございます♪たまたま。勝ててよかったですよー。」
「なにかジャンケンで勝つ秘訣ってあるんですか?僕は3連敗してしまいまして、コツがあれば教えて欲しいんでよ。」
「ほんと、私が勝ったのはたまたまですよ。私がその時感じて出したいものを、出したら勝てましたので。でも、あえて言うと、笑顔で元気のある状態を維持することですかね。
元気のない時は、笑顔も作りづらく、そんな時は、決まって私も負ける時が多かったですからね。あんまり大したアドバイスじゃないですけど。」
「いえいえ凄く参考になりますよ、なるほどとも思いますし、鶴姫さんじゃんけんする時にとても笑顔で楽しそうにしてましたから。」
そう言って、軽い雑談をしながら、本題に話を進めていった。
「ところで鶴姫さんは、どんなお仕事をされているですか?」
「えへへへー、私のお仕事ですか。私はですね。着物の関連の製作のお仕事ですよ。型紙を起こしたり、布を裁断したりして、着物を作っていくお仕事ですわ。」
「日本古来の文化のある素敵なお仕事されているんですね。どこかの工房?でされてるんですか?」
「工房では、してますけど。自分の工房でお弟子さん達と一緒にさせてもらってますよ。」
「あら、では、社長さんなんですね。私も日も浅いながらも、ダンジョンマートのオーナーをしてますので、分からないことがあったら、ご相談させてもらっても良いですか?」
「社長は、一応工房のトップですので。でも、そのような大層なものでは、ありませんわ。こちら名刺になるんですけど、代表工房員としてますわ。
あくまで、代表として取りまとめているだけで、基本は私も工房の作業員ですから。全て私の独断で決めているわけではありませんし、工房の人たちと話しあって決めたことを代表として、外部とやりとりしているだけですからね。」
「なるほど。そう言う考え方もあるんですね。勉強になります。」
「では、私は、そろそろお仕事ありますので、失礼しますね。良かったら、工房に遊びに来てください。」
「朝のお忙しい時に時間をとってもらいありがとうございます。着物好きな人が多いので、今度遊びに行かせてもらいますね。」
と言って、別れた。あたりを見回すとまだ少し人がまばらにいる。天魔さんや雪那さんも談笑しているようだ。腕時計を見ると、7時30分を指していた。
まだ、時間は少し余裕があるので、知り合いを増やしておきたい。小咲さんは、雪那さん話していた。あの女子同士のキャッキャしている中へ入って行くのは躊躇するが、前向きに行動して初めて前に動ける。
さっきと同じ様に、勝利のお祝いをしていった。話を、聞いているとどうも、ダンジョンマート3人とじゃんけんしての3連勝なんだそうだ。分析もちゃんと行ってやってて、情報に基づく勝利となったそうだ。
「エヘヘっ、凄いでしょう。勝利のビクトリーだよ」
と言って、vサインを決める小咲ちゃん可愛いらしいね。
「そんな小咲ちゃんはどんな仕事してるんですか?」
「はいっはいっ、それなら私が聞きましたよ。」
手をあげて、雪那さんがアピールしてくる。うん、本人そこにいるから、別にわざわざ言う必要はないんだけど、あえて当ててみる。
「はい、では、雪那さん回答をどうぞ!」
「答えは、ですね。フリーターです。情報を集めるのが得意なため、前までは、お仕事されてたようなんですが、貯められた貯金で資産運用して、今では気に入った仕事があったりしたら、お手伝いに行くそうです。」
「そうなんですか?小咲さん?」
「ええ、世界情勢や株価のトレンド、経営状況を見てたら、大体分かるようになったので、ここ最近のお話ですけど、お仕事辞めて、今はフリーですね。」
今は、フリーかスタッフとして、雇うチャンスではあるけど、どうなんだろう?仕事をしなくても、生きていけるリタイアした人に果たして進めていいものか?
自由や自分のやりたいことを求めてきた結果なんだよね。スタッフとして、雇うと言うことはダンジョンマートに人生を拘束すると言うことになるわけで、それはちょっと小咲ちゃんの望んでいることと違うんじゃないかな。
逆に言えば彼女の望んでいることがうちで出来るようなら、外部スタッフという形でも手伝ってもらえるかな。




