表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エッセー拾遺 ― 文芸誌のコラムから  作者: 坂本梧朗
2010年代

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

101/110

第90説 私が居住する苅田町には……

 私が居住する苅田町には県の無形民俗文化財に指定されている祭りがある。苅田山笠であるが、歴史は古く、起源は十五世紀まで遡るようだ。以前は十月二日に固定されていたが、現在は十月の第一日曜日に行われている。祭りの準備から本番まで当番となった隣組が担当する。竹伐り、花つくりから始まって山車の組立て、飾りつけまで一ヶ月近くにわたって土日をつぶして作業が行われる。当番となった隣組の構成世帯は男女各一名を作業に出さなければならない。祭りの前日の土曜日の作業には勤務のある者は年休を取ってでも参加する。当番は六年に一回廻ってくる。この祭りを通じて隣組のメンバーは否が応でも互いに顔を合わせ、話を交わすようになる。祭りだけでなく、この地域には用水路や農道の整備、環境美化と称する草刈り・清掃など、居住民の共同作業が年に数回あり、それらを通しても区民の交流が行われる。農村地帯に残る昔からの風習だ。同じ集合住宅に居ながら互いに顔も知らないという都会の生活とは趣を異にする。居住民が交流することはいいことであるが、それゆえの人間関係のしんどさもある。地域ボスを生まず、区民が互いを尊重しながら親しみ合うという困難な課題がある。今年は私が所属する隣組が当番で、昨日が祭りの本番だった。山笠が終ってほっとしたところだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ