第三十二話
どうしてこうなった
何故か、百合ちゃん視点の日常回では、遊んでしまいます
長めです
そのまま私達は、王女様の先導に従って、私達の住む部屋のある廊下までやって来た
……少し後悔してます
行きで徒歩30分以上掛かる道程を、ごく短時間に往復だからね?
しかも、完全な徒労、それはもう疲労感も半端じゃないよ
唯一の成果が、王女様達と理の接触を阻めたって事だけど、冷静に考えたら、ここは彼女達のホーム、私達のアウェイ
その気になれば、何時でも会いに行ける彼女達と違って、私達は結局、道案内が無いと会いに行くことすら容易ではないのだ、道順覚える努力もしてないよ
気付かなきゃよかった事実に、弥増す疲労感をひた隠しにして、せめてともうひと押しする事にした
「ご案内ありがとうございます。あの……もしよろしかったら、少しお話をしませんか?せっかく知り合えたのですし、出来れば仲良くなりたいなぁ、と思っているのですが」
これはある意味本音だ
王女と聞いて、第一に思い浮かべる印象は、高慢ちきとかお上品とかだろう、この場合のお上品は皮肉だ
だが、彼女からはそんな気配は微塵も感じず、寧ろ、嫌な顔一つせずに案内してくれた事が、かなりの好印象を抱かせていた
では、もう一人の女性、レイリア皇女、だったかな
その皇女様も、偉そうな話し方というか、仰々しい喋り方をする人だけど、その眼はこちらを見下してはいない
何というか、自然体と言うべきだろうか、対等に、同じ目線で話をしていると感じた
昔の私は、金持ちという事を鼻に掛ける嫌な子供だった
正確には違うと思っているが、その時の私は、周囲を対等に扱っていた、のだそうな
その事をお母さんに指摘されて、お説教されたのをよく覚えている
お母さんが言うには
「対等に扱っている、というのは、自分が上に立っているという前提が無ければ成り立たない関係よ。貴女は本心では周囲を見下しているの」
当時はまだ幼い子供だったから、もう少し噛み砕いた言葉遣いだったと思うが、そんな感じの事を言い聞かせられた
その後もじっくりと染み込ませる様に説教されて、私は嫌な子供から見事に抜け出せた
で、何が言いたいかと言うと、彼女達からはそんな嫌な感じが一切しない、という事
対等に接している、のではない
極めて自然体で、同じ目線同じ高さに存在している
本来特別な地位に居る彼女達は、あり得ない程自然に一般的な視点を持っているのだ
その事実に、俄然彼女達に興味が湧いた私は、何とか仲良くなりたいと思った
「あ、あの。私でよろしければ……お友達に……」
アイギナ王女が何やらモジモジしてボソボソと話しているが、小声でよく聞き取れなかった
だが、肝心な部分は聞き取れた、それで十分だ
「百合って呼んで?舞島じゃあ、理と同じでややこしいから。ね?」
こういう時、グイグイと攻めるのが私のやり方だ
「百合。アンタ、私の時も同じ事言って、名前で呼んでって言ったわね」
美樹の時も同じ事を言った覚えがある
私は、嫌いな奴を徹底して無視するが、気になる人、好きな人にはとことん積極的な性質だ
美樹も、私からグイグイ攻めて友達になった
私達の馴れ初めについては、今は説明を省こう
「あら、わらわとはお友達になってくれないの?悲しいわぁ」
そう悲しそうに言うのは、レイリア皇女だ
頬に手を当てて、眦を下げて話す様はとても絵になる
アイギナ王女は爽やかな美人だが、レイリア皇女はその褐色の肌と金色の髪と瞳で、なんだか妙に艶のある色気を醸し出している
正直なところ、私が男だったら放っておかなかっただろう
逆にアイギナ王女は、なんだか癒されるというか、守ってあげたくなる美しさだ
どちらにせよ、美人に変わりはないが
よくよく考えれば、こんな美人二人が理の部屋に通っているって事で
それは何だか由々しき事態ではないかと、焦りが出てくる
だが、一先ず今は置いておこう
「勿論、貴女も。よければお友達になってくれませんか?」
理が褒めてくれた、会心の笑みで言い放つ
それに気を良くしてくれたのか
「レイリアよ。よろしくね、ユリ、ミキ」
私達の名前を呼んで、手を差し出してきた
私はその手を握りしめ
「よろしく!レイリア!」
これまた満面の笑みで返した
美樹も同じく
「よろしく、レイリア。百合は結構強引な所があるけど、根は良い子だから。困ったことをしたら、私か舞島くんに言うと良いわ」
微笑みを浮かべて、手を握り返した
微妙に失礼な事を言われているが、何度もフォローしてもらった身では、強く抗議する事など、到底出来はしない
最早諦めの境地だ、ナムナム
「アンタ、さも自分が退いている様に思っているのでしょうけど、退いているのは私と舞島くんですからね。百合は加害者よ、分かった?」
一人、悦に入っていたら、またもや頭を叩かれた
いい加減にしないと、私馬鹿になっちゃう
「安心なさい、もう十分馬鹿よ。じゃなきゃ、テストで0点なんて取れないでしょ。どうやって取るのよ、0点なんて」
「0点0点言わないでよ!もう!そもそも、あんな難しいテストで、正解する方がおかしいんだって!」
「それは、高得点を狙った場合の話でしょ?アンタの場合は、そもそも正解が一つも無いじゃないの。言っておくけど、あのテストは高得点を取るのが難しいだけで、一般的な学力さえあれば答えられる問題が4問あるんだからね」
それは理にも言われた、真っ当な学力が有れば、3点から4点は堅いはずだって
でも二人とも、大事なことを忘れている
いや、考えないようにしているのかな?
「私が一般的な学力を持っている訳無いでしょ!…ふぅ、まったく、ちょっと考えたら分かるでしょうに」
やれやれ、といった風に、私が肩を竦めると、無言で頭を叩かれた、結構強めに
流石に調子に乗り過ぎたかもしれない
「ははっ!楽しい二人ね、でも、わらわも仲間に入れてくれないかしら?」
思わぬところから救いの手が!
話を逸らせると思い、一も二もなく飛びついた
「どうぞどうぞ!二人なら大歓迎だよ!!」
視界の端で美樹が、仕方ないわね、って顔してるけど、今は無視
更に、今まで何だか俯き気味で、何だか様子がおかしかったアイギナ王女が、私の言葉を聞いた途端に顔を、ガバッ!と効果音が聞こえるくらいに勢いよく上げた
「あ、あの!よ、よろしくお願いします!!!」
おう……よろしくはいいんだけど、ちょっと声大きいよ
ほら、通りすがりの召使いさんが、すわ何事か!って感じでこっち振り向いてるじゃない
「うるさいわよ、アイギナ。普段、わらわに場所を弁えてとか言っているのに、その貴女が弁えないでどうするの?」
「そうね。あっちの人、あまりの大声に驚いて、抱えてた籠を落としちゃったみたい。あれは、私達のベッドのシーツかしら」
「だねぇ…今夜の寝床は大丈夫かな……?」
銘々に、アイギナ王女を責める言葉を口にするものだから、初めオロオロ、次あたふた、最後どよーん、って感じで落ち込んでしまった
「「「ふふっ」」」
その様子に、三人そろってついつい笑いが零れてしまった
「なな、何ですか!私の失敗がそんなにおかしいですか!?」
そう、涙目で抗議するアイギナ王女に、私達は揃って大笑いしてしまう
その様を見て、とうとう本格的に機嫌を損ねてしまったのか、俯いてふるふると震え出した
あっ、と声を上げるレイリアを訝し気に見つめる私達
一体どうしたのか
その答えが示されたのは、割とすぐだった
「もーっ!!いい加減になさーい!」
答えは可愛らしい噴火だった
いや、もーっ!って
可愛い!!ぎゅってしたい!
両手を振り上げ威嚇する様は、まんま小動物のそれだ
守ってあげたくなる系美女が、小動物化した
それだけで、その可愛らしさは有頂天に達したと言っていいだろう
「可愛いーーー!!!」
思い立ったらすぐ行動、がモットーの私
あまりの可愛らしさに、つい飛び掛かって抱きしめてしまいましたが、何か?
「かわええのう、かわええのう」
そう言ってすりすり頬ずりする様は、控えめに言っても気持ち悪い事だろう
だが、これも全ては可愛い生き物を愛でるため
その為の犠牲だと思えば、何てことはない、筈だ
「え!?あ、あの!!?」
抱き抱えられている当のご本人が、何やら慌てふためいていても、私の快進撃は留まる処を知らない
ふはははは、我、可愛い小動物愛玩に成功せり
「イダッ!!!?」
幸福の絶頂に到達していた私の魂を、頭部に響く謎の激痛が引き摺り下ろした
何事!?っと、今度は私が小動物の様に慌てふためく羽目になった
相手が自分じゃ、愛でられないよ
「馬鹿な事してないで、いい加減放してあげなさい!困ってるでしょ!!」
鋭い叱責の声に、恐る恐る振り向いてみると、右手を握りしめた美樹が端正な顔つきを怒りに歪めて、こちらを睨みつけているのが見えた
その右拳で殴ったのですかね?
やけに痛いな、と思ったら、そんなので殴ったのか
そりゃあ痛いわ、叩き慣れてるし、尚更だよね
「イタタタ…げんこつなんて、小6の時にお母さんの化粧品で遊んだ時以来だよ」
あの時はホントに怖かった
理が止めたにも関わらず、私と牡丹が化粧の練習と称して、顔面を塗りたくったんだよね
で、それがお母さんにバレて、キツイお叱りとげんこつを貰いましたと
理も庇い立てたからって、お母さんに叱られてた、げんこつは落とされてなかったけど
「何してるのよ、アンタは。で、いい加減に放しなさい。何時まで抱き締めてるの、往生際が悪い」
げんこつを喰らっても、叱られても放しませんでした、当然だよね
全ては可愛い彼女がイケない、なんて怪しからん
「いい加減にしなさい」
頭を掴まれて、かなり強引に引きはがされてしまった
誰に?勿論、美樹に
私にここまで強引に出るのって、美樹くらいだから
これも信頼の現れか…信頼って痛い……
「美樹ちゃん、相変わらず握力凄い……頭が美樹の指の形にへこんでもおかしくないよ……」
美樹って、なんでか異常に握力が強い
どのくらいかと言うと、中身の入ったアルミ缶を縦に潰せるくらい
あれって、理に聞いた話では、100?以上の握力が無いと出来ないんだって
因みに、今私がアイギナ王女から手を放したのは、あまりの痛みに思わずだから、これ大事、試験に出るよ
「頭だっただけ、温情を掛けたのだと思いなさい」
本気だったら頭じゃなくて顔だったって?
私は一度もされた事ないけど、頭でこれなら顔だとどうなるのか
ひょうたん型に顔が潰れてしまいそう
「ほら、王女様に謝りなさい。でないと、舞島くんに言いつけるわよ」
おっと、それは勘弁だぜ、姐御
当たり前だが、理に怒られるのは精神的にとても辛い
好きな人だから、という理由もあるがそれ以上の仕打ちが待っているのだ
何をされるかと言うと、理を怒らせると、暫く口を利いてくれなくなる
有り体に言えば、無視される
今更だが、理は賢い
だから、私がどうすれば心底反省するかを、的確に理解し実践してくる
頭を叩けば反省する、と判断すれば、容赦なく叩くし、お母さんに怒られれば反省するなら、問答無用で告げ口する
その中でも最上級なのが、理に無視される事だ
以前に言ったが、私にとって理は必須栄養素だ
摂らなければ、いずれは心身に変調を来し、やがては衰弱死する……かもしれない
無視とは、具体的には何をされるかと言うと、返事をしてくれない、そもそも部屋に上げてくれない、食事も別
こんなの耐えられる訳が無い
それが、私が心底反省したと、理が判断するまで続けられる
以前にされた時は、本気で音を上げて、泣き崩れるまで追い込まれたものだ、ウンウン
全ては懐かしい思い出として封をしておきたい
もう一度されろと言われても、絶対に無理!と即座に断言するだろう
で、理が一番怒ることが、人様に迷惑を掛ける行為、な訳で
あの理が、そんな事でそこまで怒るのか?と思うかもしれないけど、理はそういう事に異常にこだわる
とにかく迷惑を掛けない事に注力するのが理なのだ
これは伯母さんの言葉だが、小さい頃にあまり甘えさせてあげられなかった事が原因ではないか、そう言っていた
その為に、過剰な自立心が育ってしまったのではないかと
それに関しては、一般的な価値観に照らしてみても、特に問題がある訳では無い
それに、理は家族にはそうした遠慮は一切しない
確かに我儘を言ったりはしないが、割と我を貫き通す場合も多い
例えば、朝の登校合戦
私との口喧嘩に負けて、こちらの言い分に従った、様に見せて、実は…
なんて事はしょっちゅうだ
だが、そんな理の我の強さも、他人に対しては一切発揮されない
私に付き纏う何とかいう男子、あれに対して強く出ないのがそれだ
相手にするのが面倒くさい、時間を潰されるのが我慢ならない
そんな風に言っていたが、何より理は他人に強く出ない
基本、争いを避ける傾向にあるのだ
っと、話が飛んだ
理の事になると、つい話が弾んでしまう、私の悪い癖
「アンタ一人で盛り上がって、話が弾むもないものよ」
美樹にツッコまれてしまった
話を戻そう、そうしよう
「ごめんなさい、王女様。あんまり可愛いもんだから、つい……」
「あ、いいえ。そんな、お気に為さらず……」
「許してくれる?」
「許すも何も、私は別に怒っていませんから」
ニコッと笑って、許してくれた
ホンマエエ子やでぇ
「あ、あの!」
「ん?なに?」
やっぱり許さねぇって?
堪忍したってぇや、お嬢さん
はい、内心かなり焦っています
「何かしら?」
美樹は凄い冷静
確か、ここの第一王女様って、私達より年上だよね?
美樹ったら、完全にお姉さん的余裕を持って接しているんですけども
「わ、私の事も、アイギナと呼んでくださいませんか!!?」
一大決心でも表明する様な顔をして、何を言うかと思えばそんな事……
「あら、確か、アイギナ王女は私達よりも年長だったと思うのだけど」
「は、はい…確かに、私は皆さんより年上ですけど……でも!」
グイッとこちらに迫り、端正な顔を突きつけてくる
キスでもしたいの?でも、流石に女の子同士はちょっと……
「え!?ひえ!!?そうではなく!!」
「あ、また声に出してた?私」
そう美樹に尋ねると、呆れた顔をした美樹がため息を吐きながら言った
「アンタも、まあ、こういう身内の前では気を抜いてしまうのは知ってるけど……それにも程度があるでしょうに」
「いや、本当に申し訳ない。悪気はないんです、はい」
「尚悪いでしょう。ごめんなさいね、百合の暴走を止められなかった私の責任よ」
暴走って……私はそんなに自制心が無い様に見えるのかな
我ながら、克己心の塊の様な女だと思うんだけど
「いえ、あの!それは別に構わないんですけど……そうではなくてですね、あの……」
「アイギナ、いいからハッキリ言っちゃいなさいな。いつもの貴女なら、そんなしどろもどろにならないでしょ?」
わたわたしているアイギナ王女の背を、パーンと気持ちいい音を出して叩きながら発破をかけるレイリア
何だかこういう関係もいいなぁ、と軽く羨ましく思ってしまう今日この頃
「イタッ!もう、分かったから叩かないで。跡が付いたらどうするのよ…」
背中を大きく露出させるドレスだもんね
もみじが付いてたんじゃ、格好つかないか
「貴女がらしくない事ばかりするからでしょ?いいから、早くなさい!」
もう一度パーン!
「痛いってば!もう……あ、あのね。私達はお友達なのでしょう?だったら、年上とか、気にしないで良いと思うの。だから、私の事は、アイギナって呼び捨てにしてくれると、嬉しいのだけど……」
どうかな?と上目づかいで続けられた言葉に、またもや私の理性が飛びそうになった
だが、
「イタッ!……〜〜ッ!!!ちょっと、流石に強く叩き過ぎ!」
美樹の容赦ない平手打ちが頭に炸裂して、何とか正気が保たれた
つい文句を言ってしまうのは、これは仕方ない事として受け入れてほしい
だって、私に原因があるとしても、こうもスパンスパン叩かれてたら、流石にイラッとしてしまうんだから
「だったら、もう少しちゃんとしなさい」
その気迫も、冷静に指摘する美樹の声に、一瞬で萎れてしまった
確かに私に非があるのは、火を見るよりも明らかな訳で
反論なんか出来ない訳でして
「本当にごめんなさい」
平伏するより他有りませんでした
私って弱いなぁ…
理は身内に甘いけど、私は身内に弱いよ…
「あ、あの!」
あ、忘れてた
でも、アイギナ王女、いやアイギナは、ホントに対人関係弱いんだなぁ
さっきから、あ、あの!しか言ってないよ
「何?アイギナ」
さっきの返事も兼ねて、しっかり呼び捨てにする
その事にアイギナは、満面の笑みを浮かべて喜んだ様で
「い、いえ!あの、私もユリ、と呼んでも構わないでしょうか……?」
またもやアイギナの上目遣いが炸裂
効果は抜群だ
私の理性に2000のダメージ
私の理性は気絶した
「勿論だよー!!!」
今度は流石の美樹も止められなかった様で、私は可愛い生き物に思いっきり抱き付き、頬ずりする栄誉を賜ることが出来た
「きゃっ!あ、あの……ユリ。さ、流石に離れてほしいんですけど……」
その申し出に、私は少しの悪戯心が疼くのを感じた
ホントはすぐに離れてもよかった
当たり前だが、困らせるつもりはないのだ
それで嫌われでもしたら、とても悲しい
それに、悪戯心といっても可愛らしいものだ
「ねぇ?アイギナ。私達は友達よね?」
急にそんな事を言い出した私を、訝しんでいるアイギナ
私が何やら仕出かすつもりだと気付き、更にはそれが他愛ない事だと見抜いたらしい美樹は、呆れ困り顔という、何とも珍しい表情をしていた
そして、何やら余裕顔のレイリア、どうも彼女は対人関係に滅法強い様だ
結構無茶苦茶やってる自覚があるが、そんな私を目の当たりにしても全く動じていない
「ねぇ?アイギナ。私ね、友達同士で敬語で話すのっておかしいな、って思うの。アイギナはどう思う?」
単に普通に話してほしい、それだけ
どう?実に可愛らしいでしょ?
「え!?あの、これは口癖と言いますか……ついつい、口を突いて出てしまうんです……」
友達云々が余程堪えたのか、どことなくしょげた様子のアイギナ、実に可愛らしい
もう一度言う、とても可愛い
故に手心は加えない
絶対にお友達になるんだから
「でも、レイリアとは普通に話してたじゃない?」
私も、それさえ無ければ、ここまで求めなかった
だけど、知ってしまった以上は、そこに私も入れてほしい
大事にするから、私の事も大事にして?
「レイリアは、気兼ねなく話せるというか、身分が同じでしたから」
「あら、私達は対等ではないの?」
美樹、ナイスアシスト!
持つべきものは親友だね!
「そうね。そもそも、彼女達は異世界人。それに、彼女達はこの世界の、いわば救世主みたいなものよ?なら、身分も相応じゃないかしら?少なくとも、わらわはそう思うわね」
レイリアもナイス!
私達が救世主云々は、正直勘弁してほしいけどね
「ね?何も難しい事じゃないと思うんだけど」
そう、敬語抜きで話してほしい、なんて事、実に他愛無い願いだ
我儘と言うのも大袈裟だろう
まあ、確かに馴れ馴れしいかもしれないし、厚かましいかもしれないが
でも、呼び捨てにしてほしい、対等だ、と初めに言ったのはアイギナの方なのだ
これは、そのアイギナの願いの延長
「う、ううぅ……わ、分かりました」
「分かり、ました?」
「わ、分かった…頑張るわ……」
ヨシ!!
「よろしくね!アイギナ!!」
「よろしく、アイギナ」
私達が、手を差し出してそう言うと
「うん!よろしくね!ユリ!ミキ!」
アイギナは、輝くような笑顔を見せて、その手を取った
(これは、強敵出現かな……)
内心で、そう危惧したのは内緒だ
本当は、この回で迷宮に行く、という話をしたかった
ですが、百合ちゃんがはっちゃけてしまい、話が思いっきり逸れた結果、そこまで話を持っていく事が出来ませんでした
以下は、いつも通りです
次回投稿は一週間以内を予定しています
百合ちゃん視点の回では、基本的に百合ちゃんがはっちゃけます
百合ちゃんは基本自由人です
気に入らない相手はとことん無視して、気に入った相手にはとことん懐きます
理は家族を守る事を最優先していますが、実は百合も似た様なものです
理は家族と呼ぶ
百合は何と呼ぶのでしょうか
実は決めてません
ですが、どちらも身内をとても大事にします
他人に対する接し方が違うだけで、割と似た者同士なんですね
彼らの他人に対する接し方は、今話に書いてますので、そちらを参照してください
実は美樹ちゃんの人格設定が曖昧なまま
そろそろ固めないと……
あと、レイリアが空気ですが、余裕の表情でニコニコ見守っています
筆者の実力不足で絡められないだけ、ではないです、ハイ(大嘘)
前回投稿分で、20000PV4000ユニーク突破しました
愛顧いただいている皆様に感謝を




