剣技…
太陽も昇り俺たちの休憩も終わってそろそろ動き出す準備をしようと考えふと、聞いてみた
「ところでシエル、コノハ、そっちはどうだったの?」
俺は速攻でふっとばされたためその後のことは全くわからない。まあ、あまり気にしていなかったんだけど…
「ああ、ご主人のほうには劣るがれっきとした強者と言える分類の人間だったな」
「そうなの!すごく強かったの!」
やはり、あの三人はパーティを組んでいる手前、教国の精鋭といった部類になるようだ。第十席って言ってたしな…
「準備も済んだし次の国に向かいながら聞こうかな」
シエル視点
「ご主人!」
ご主人が殴り飛ばされた。まずい!追いかけようと思っていた私は目の前にいる男に進路をふさがれ断念することになった。
「ガイル!その女はあなたがやって!見たところ剣士でしょ!」
「ホルン!わかった!そっちの子供は頼んだ!」
「なめるな!」
私は目の前の男を倒してご主人のところに向かわなければならないのに!一刻も早く合流しようと剣を横薙ぎに振るったがいとも容易く止められてしまった。
「くっ!」
「おい、姉ちゃんおとなしくしてろ。今にリーダーがお前のご主人の首を取ってくるさ。」
「ご主人があんな奴に負けるわけないだろう」
「とはいってもなぁ。あいつはあれでも教国で第十席を賜っているものだ。いくら化け物とはいえきついだろう。だからこそ応援に行こうとしたんだろ?」
「…」
「もったいないな。姉ちゃんは相応の実力者だろ?なぜ化け物に与するんだ?」
「そこに私の求めるものがあるからだ」
「そうか、姉ちゃんには悪いがここで死んでくれ」
「ほざくな!」
私は今できる全力で切りかかった。しかし相手は一歩も動かず余裕そうに防いでしまった。
「姉ちゃん。諦めろ、お前の剣なんて軽すぎる。これでは俺には届かない。」
「くそっ!」
「次はこっちから行くぞ」
奴は気負うことなくこちらに向かってきたかと思えば私は切られていた。
「深くはないはずだぞ。リーダーのほうが終わった後お前には聞きたいことがある。」
遠すぎる。私はこの世界での強者だと自負していた。慢心していた。上には上がいる。ご主人のような分からない能力の上や私と同じ剣術での上。
目の前の男はそちらにあたるようだ。
「ほう、回復能力も持っているのか」
いつの間にか私は回復していた。
「勝負はここからだろう?」
「やめとけ、姉ちゃんの実力じゃあ万が一にも当たらん。」
「やってみなければわからん!」
やはり実力の差というのは覆せないもので私の剣は当たらず相手の剣ばかりが私の体をかすめていく。数合の打ち合いの末、私の体は傷だらけとなった。
「いい加減諦めろ」
「くそっ!この身体になって実力の向上はあったがそれでも届かないのか…」
この身体はもう死んでいる。だから死ぬことはないだろうが傷を負えば動けなくはなる。そして回復も止まっている。どうやらコノハの方も油断できない相手らしい。
だか、私はここで負けるわけには行かない。ご主人を殺さなければいけない。それがご主人が望んだことなのだ。ご主人に思いを馳せていたときふ考えが頭をよぎった。
「ふっ…フフフフフフフ…」
「何がおかしいんだ?」
「何だ、ご主人様は答えを示していたんじゃないか…それに気づかなかった私の落ち度か…だがもう少しわかりやすく話してもいいんじゃないか?」
「気でも狂ったか?」
「すまない。ふがいない場面を見せてしまった。だがここから私の全力でお相手しよう。【剣霊】
」
やっぱりご主人はこの世界で最強だな




