ストーリー…
「ここは…?」
どうやら目が覚めたようだった。やっぱり奴隷だったようだ。首には奴隷専用の首輪をしていてどこか薄汚れていた。
待ってくれ、俺はこの汚れた娘が入っていた水をがぶ飲みしたのか?最悪だ…
少しの吐き気を覚えながら俺は少女に話しかけた。
「街の外の川辺だよ。休憩したら君が流れてきたから助けたんだ。」
「そうなのですね。助けていただきありがとうございます。ですが助けは不要です。私はもう…」
どうやら死にたかったらしい。なんだ意味なかったか。そのまま流しておけば魔物の餌が溺死かは分からないが少なくとも気絶しているうちには死ねないので苦しいと思うぞ…
「ああそうだったのか、じゃあ無駄だったね。」
「私はハーフエルフなのですがそのためエルフから忌み子として母親もろとも村には住めず森を転々としながら暮らしていました。ですがこんな私を受け入れてくれた村があって私も母も喜びながら受け入れてくれた村に感謝して中に入ったのですが罠だったのです。そこには屈強な冒険者が数多くおり、同時に魔封じの魔道具で魔法も封じられ私は倒れてしまったのです。そして目が覚めると奴隷となっていました。そこで母が最後まで私を守ろうと弓で最後まで戦ったのですが殺されたと…」
なんか回想が始まったようだ。勘弁してくれよ。どうでもいいんだけど…てか、ハーフエルフかい…
ほんとに無駄な労力だったな。早く村に行きたいんだけどな。
「そうなんだね。じゃあ俺は次の村へ…」
服をつかまれた。どうやら逃げられないらしい。
回想が続いているが興味なさすぎて何も入ってこない。何を言われたかも覚えていない。暇だし鑑定でもして改装が終わるのを待とう。
とりあえず目の前の少女を鑑定した。
名前 カロス
称号 奴隷
HP 450
MP 15800
AT 200
DE 300
ST 1500
LU 20
スキル
魔法の申し子
うわ…運が低すぎだろ…
まあ、それだから奴隷になっているのかな?まあいいやでも魔法の申し子は結構惹かれる。これはGET確定だな。さっさと殺してしまおう。
だが少しこの娘は気になる。
「話は終わったかな?カロスさん?単刀直入に聞くよ?君は今後どうしたい?」
彼女は暗い目をしていた。すべてをみているようで見ていない諦めた目を。そこが少し気になったのだった。
「私がですか?私は…今まで何も自分では決められなくて…」
「そんなのは今関係ないんだよ。今君は奴隷商から逃げてきたのかな?そこは俺はどうでもいいんだ。君が決めなければいけない。君はどうしたい?答えによっては僕が力を貸そう。」
「私をの世界にはお母様しかいませんでした。
私はこんな事をした村を潰したい…!お母様に謝らせたい!でも力が足りない…でしたらお願いです。私はどうなってもいい!あの村を潰して下さい!そしてお母様のお墓を作りたいです!」
「いいね!凄くいい目だね!いいよ力を貸そう。今から君に力を貸そう!だがそれは諸刃の剣だ!君の意志が弱ければ君は死ぬだろう。君の恨みもそこで終わりだ。そして君はこの世界のものではなくなる。理を外れ孤独な道を歩むとしても君は復讐を果たしたいか?」
「私は…」
彼女の目には闇が広がっていた。いや、違うな復讐の炎が彼女の目には宿っていた。先ほどのすべてをあきらめた目とは全く違う。僕は興奮していた。
「それでも力が欲しいです!」
「契約完了だ。君に力を与えよう。(降霊)???!」
「この力があれば…」
「さあ、君の復讐という名の物語の開幕だ!君は監督であり主人公でもある。ストーリーを決めるのは君だ。さあ、俺に見せてくれよ!狂気の物語を!」
「はい!行きましょうか!」
少しスキルのデメリットがでているのか彼女は興奮しているようだ。だが、それで良い。俺も興奮している。これからどんな物語が始まるのだろうか。
それは希望なのか。何も分からない。
ただ彼女は分かっていない。復讐は一時の快楽だ。あとに残るのは空虚だ。それは一度踏み外すと戻ることのできない奈落の落とし穴。目的地はない俺はもうそこにいる。次は君が来る番だ。
希望とは光、だが光は闇と表裏一体。そこに何を見出すかは彼女次第。だが彼女には戻る道もない、そんな物は要らない。俺が塞いだ、彼女は進むだけ、そしてそこにあるのは奈落の落とし穴。
俺は楽しみで仕方がなかった。
心霊スポット紹介
牛首トンネル
石川県にある心霊スポット
男の焼身自殺、母親の首つり自殺と首なし地蔵のうわさ話がある。牛首トンネルとは通称なのだがその由来は牛の首という怪談にあるとかないとか…




