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魔装機兵  作者: 甲羅に籠る亀


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6話

 あれから数日経ち、ようやく聞いたことのある言葉ならシミュレーションの分析でその意味も含めて理解する事が出来る様になった。


 もちろん聞いたことのない言葉や固有の名詞などはその都度シミュレーションを使って理解していくつもりだ。


 そんな中でも今の俺のブームは魔法だ。


 まだ産まれてからも含めて俺は魔法を使ったことはないが、どうも両親は魔法が使える様なのだ。


 魔法を使うには魔法の術式を魔法陣に描いて、魔法術式の内容を理解していることが魔法を発動する為の条件なのだと、今までのシミュレーションで分かっている。


 それと、まだ視界がはっきりとしない中でなんで両親が魔法を使えるのだと分かったのか、それは魔力感知のお陰だ。


 魔力感知で魔力を感じ取れる力を用いて、両親が魔法を発動する際に作り出した魔法陣の魔力を感じ取れている。


 感じ取った魔法陣の内容をシミュレーションを使って分析を行ない、そこから魔法陣に描かれた内容を読み取って行けば、シミュレーション内でだけど魔法の発動が可能だった。


 そうして両親が魔法を発動した際に魔法陣を読み取って、元々シミュレーションの中にあった魔法や両親の魔法を解析して得た魔法術式の内容を組み替えて新しく魔法を作ったりするのが今の俺のブームなのだ。


 シミュレーション内で新しく作った魔法が発動することが出来るからと言って、現実世界で魔法が使えるのかは分からないが、十中八九魔法陣さえ描けることが出来るのなら発動することが出来るとは思う。


 その為にも魔力の操作と制御の力を高めるべきなのだろう。今も魔力操作も魔力制御も思考を1つずつ使って練習はしている。


 そんな風に家の中で生活している日々を送っていたのだが、今日はいつもと違うことがあった。それは母親に抱っこされながら外に出ることになったのだ。


 少しずつ魔力感知の範囲が増えているのだけど、まだまだ家の外の敷地内くらいまでしか感知範囲は広がっていない。


 それに家の外の敷地内と言っても家から周囲10メートル以内に他の人の家はないが、しっかりと魔力感知が成長している。


 母親に抱っこされて5分ほど経った頃に魔力感知内に家族とは違う魔力を感じ取った。


 段々と知らない人の魔力が増えてきている。人だけじゃなくて動物なんかの生き物の魔力もだ。


 あれはなんだとジッと見ている俺の様子に母親が気が付いた様だ。


 「ディン、あれは馬よ。」


 どうやら馬だった様だ。


 魔力感知で感じる感じだと、競馬場の馬とは違ってずんぐりむっくりとしている馬だった。


 他にも魔力で感じ取れるものをジッと見つめて母親から見つめたものの名前を教えて貰う。


 そんな事を繰り返しながらどうやら母親が目的の場所にたどり着いた様だ。


 そこには俺と同じ様に母親に連れられた0歳時から1歳時くらいの子供たちが集まっていた。


 話を聞いている限りだと同年代の子供を持っている母親たちの集まりの様だ。


 一応だけど魔力で誰なのかを覚えておこう。同じ村に住んでいる中だし、覚えておいて損はないだろう。


 俺の母親も含めた母親たちの会話を聞いて少しでも色々な言葉を覚えておこうとしていると、俺とは別の赤ん坊の魔力に変化があった。


 その赤ん坊はどうやら小便をしてしまっているらしい。


 それにその赤ん坊の母親も気が付いたのかちょっと慌てているのが魔力感知で伺える。


 この井戸端会議の様な話し合いが終わるまでの間に、あの赤ん坊以外にも粗相をしてしまう子供は何人も現れたりもした。


 そこで思ったのは魔法は一般的な物なのだろうと言うことだ。


 この場に集まっていた母親たちは全員が魔法を使える気がする。


 粗相をしていた赤ん坊を綺麗にするのに魔法を使っていたからだ。


 もちろんこの魔法の魔法陣も記録しているし、あとで違いがないかを確かめようと思っている。


 そんな事もありながら初めての外を経験したのだった。

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