#14 愛06歳の手紙
愛から手紙をもらった。
内容はこうだ。
『かいしゃいんのせいいちさんへ
しごとでかえりがいつもおそいけどなんでかな
らいねんでせいいちさんは40さい
もうおじさんだよね
じつはせいいちさんにつたえたいことがあるんだ
ついきらいといってしまうけどきらいではないから
なんどもきらいといってごめんねでもすきでもないよ
げんきなわたしがいるのはそだててくれたせいいちさんのおかげかな
てがみははじめてでなにをかいていいかわからないんだ
みんなてがみになにかくのかな
るーるとかあるかもしれないけどじゆうにかくね
とてもうれしいことがあったのでほうこくするよ
このまえのらねこがわたしになついてくれたの
とてもねこがかいたいけどペットきんしだよね
ばれないようにすればだいじょうぶかな
にがてだったりアレルギーがあったりしないよね
なついたのらねこかいたいけどやっぱりだめだよね
つぎはおかあさんのことでしつもんがあるんだ
てんごくにいくまえにわたしのことなんかいってた?
いってたならおしえてね
るすばんのときにねこがいるとさみしくないんだけどね
のらねこやっぱりかいたいな
がまんできないからひっこししようよ
わがままなわたしでごめんね
かならずこのさきいいひとになってみせるよ
つよいひとにもなってみせるよ
たくさんこれからもあいしてね
かわらずにあいしてねわたしはあいさないけど
なきむしなあいより』
感謝の手紙かと思っていたらほとんど猫が飼いたいことしか書いていない手紙だった。
でもとても嬉しかった。
早速、返事を書いた。
『しょうがくせいのあいへ
てがみありがとう
かえりがおそいのはしごとがたくさんあるからだよ
しょうがないことなんだ
40さいはもうおじさんなのね
あいがぼくをきらいっていうからおちこんでいたんだ
でもきらいではないってきいてホッとしてるよ
ねこがすきなのはよくわかった
きらいでもアレルギーでもないけどペットきんしはまもらなきゃね
おかあさんはあいのことをこういっていたよ
「あいのおとなになったすがたがみたかった
あいはびじんになるだろうな」ってね
そしてぼくにはこういっていたよ
「わたしのぶんまであいをあいしてほしい」と
るすばんがさみしかったんだね
もっとはやくかえるようにするから
ひっこしはむりだからねこはあきらめてね
ぜったいつよくていいひとになるんだよ
これからもあいをたくさんあいすよ
あいしてあいしてあいしまくるからね
なきむしのせいいちより』




