ピキピキピキ
ピキピキピキ
ゲイツが私に詰め寄られている私は何かにヒビが入っている音が聞こえた
確実に私がいるドラゴンに何かが起こっている
それは私にとっていいことだろうか悪いことだろうか
外が気になりゲイツから目を離した隙にゲイツは突然呻き声を上げて倒れ込んだ
いくら敵とはいえ急に倒れられてしまうと私も心配になり助けたほうがいいのか見捨てたほうがいいのか
あわあわして決めかねていると壁がパリンと盛大に割れる音がして音のことなどどこかへ飛んでいっていた私はビックリしすぎて飛び跳ねた
私が大の字になっても塞げないような大きな穴、というよりは大きな空間の向こうには誰も見えない
勝手に一人でに壊れる訳ないと外に顔を出してた
そうしたら私の額に何かが激突、まではいかなないけど私には衝突音が聞こえるくらいに何かがぶつかって、すぐさまぶつかってきた犯人を見ようとまた外に顔を出して見下ろしてみると、
「いってえなあ」
少しむすっとした表情でこちらを見上げてくる男がいた
その人はさっき夢の中で私に金メダルをくれた剣道バカに実にソックリだ
彼は頭をぶつけたのが私であることがわかると顔の筋肉が露骨に緩んで、私のもとへ上昇してきた
「よかった、無事で」
彼はモビルなスーツに付いているような青色の無機質な翼が生えている
他にも変わったところがあったけどそんなことを聞くより前に伝えなきゃいけないことがあった
「私、全部思い出したの」
「おおっ」
「圭太と幼なじみだったことも、結婚の約束もしたことも」
「ええっ、それは思い出すなよ」
圭太は顔を手で隠してしまった
きっと若かりし頃の自分の過ちを恥ずかしがっているに違いない
それを見て、「後悔しないでよ。私、好きな人にプロポーズされて、あのとき本当に嬉しかったんだから」なんて言えたらいいのかもしれないけど、そうすると未来の自分が今の私を恨んでくる可能性があるから言えなかった
圭太がここにいるといて、ゲイツがあんなに苦しんでいるということは、真衣が弱体化し終えたのだろう
あとは無防備になったゲイツのプログラムはお父さんたちが侵入して内部から破壊してゲイツを倒し、この壮大な物語が呆気なく終わってしまいそうだ
無事に終わりそうだから言えることだが、どうせならもっと私が活躍しまくってみんなから羨望の眼差しを向けられまくりたかったものだ
まあ序盤は無双できてたし、圭太のカッコいいところも見れたからいっか




