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最終決戦

「というわけで、圭太君と坂本君に行ってもらいたいんだけど」


時間がないので本当に大事な事柄だけを話したがおそらく2人とも真衣の話を1割くらいしか理解してないだろう


「AIが俺たちを殺しにくるとか意味わかんないんだけど」


「そんな難しいことはどうでもいいだろ」


「はあ?」


「おれとお前で日本を救うってだけだ、さっさとやるぞ」


納得していない坂本を無理矢理黙らせもうあっちの世界に行こうとする圭太に私は慌てて追いかける


「圭太っ、無事に帰ってきてよ」


「帰ってはこねーよ」


「え?」


「次会うときは現実世界でな」


私の頭を掌でわしゃわしゃして


「またな」


「うん!またね」


「それじゃ2人とも行くよ」


真衣は管理者画面から圭太と坂本を選択して、ログアウトと書かれた箇所をタッチした


2人の姿は光の粒となって天へ昇っていった


その演出はまるで2人が死んでしまったように見えてしまった


「この世界は2日間は死なないように設定してあるから、お姉ちゃんはその設定が変えられないように粘って。他の3人はお姉ちゃんを守ってあげて。一応ゲリライベントとか言って他の生徒たちにもそれとなく敵を倒すよう仕向けるから、あとは...」


突然私に飛びかかってきたかと思ったら、ギュッと抱きついてきて、まるで子どもが母親に抱きつくように強く強く締め付けてきた


「絶対死なないでよね?」


「...もちろん、私は死なないし、この世界にいる人は誰も死なせない」


「ふふふっ」


私のカッコつけたセリフを聞いて真衣が笑い出したから私は耳を真っ赤にして恥ずかしくて死にそうだ


「それじゃ、行ってくるね」


締まりの悪いお別れとなってしまったが、満足げに真衣も行ってしまった


「よしっ、いっちょやりますか」


会長のこれまた軽い鼓舞を受けながら、私たちの最終決戦は始まった









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