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夢

「っはあ、はあ、はあ」


不思議な夢を見ていた


それは見覚えのある男が病院にいて、なぜか医者と一緒にタバコを吸うというよくわからない夢だった


夢?


そういえば私はいつ寝たんだろう?


私の記憶を遡ってみると舞踏会を楽しんだあと、景品をくれると言って仮面の男に残され、それから...


だめだ、ここまでしか覚えていない


よく見ると私は全く見覚えのない場所にいた


そして、私以外の呼吸をする音がしたので恐る恐る目をやると、真衣先輩が寝息をたてていた


「うにゃ。ん、んんんっ、ふわーーーっ」


「あれ、お姉ちゃん起きてるっ。よかったー死んだらどうしようかと思ってたよ」


起きる前に逃げ出そうとしたのだが、準備する前に真衣先輩?は起きてしまい、犬みたいに私に駆け寄ってきて顔を近づけてきた


「さっきから気になってるんですけど、なんで私のことお姉ちゃんて呼ぶんです?」


「えっ?ああ、そういえばまだ何も話してなかったよね、お姉ちゃん」


何かを話そうか話さないか悩みに悩んでいるようだが、私としては早く理由を知りたくてしょうがない


なんで私が年上の人からお姉ちゃんなどと呼ばれなきゃいけないのか、呼ばれるたびに身体中がむずがゆく感じる


「んー、まああとでお父さんから聞いて」


散々焦らしておいて結局話してくれなかった


お父さんと呼ばれる人はこのゲーム内の大人の数の少なさからおそらくあの仮面の男だろうと推測するのは簡単だ


「ちょっと呼んでくるから待っててね」


真衣先輩?は部屋を出て仮面の男を呼びに行くようだ


この隙にどこかへワープしてしまおう


「あ、逃げようとしても無駄だからね。あいちゃんの能力は全て封じてるから」


「えええっ?」


早急にワープを試したり、管理者メニューを開いていろいろいじってみるが、


「え、えらー?」


なんでエラーが発生するの?


「大人しく待っててねー」


「あっ、ちょっとまっ」


パニクる私を置いて行ってしまった


だいたいこの世界をつくったのもこのゲームをつくったのも私なんだから私がこの世界でトップのはずなのにどうやって私の行動や権力を封じ込めたんだろう?


まさか真衣先輩?は実は私と同じ人工知能でしかも私よりも最新式だったりして


そうしたら私よりも優れているから私の世界を自由に支配して乗取ることもできるけど


でも何のために???




「いやいや、待たせて悪かったね」


「はあ」


「じゃあちょっと失礼して...」


仮面を取った仮面の男が私にジリジリ寄ってきて、突然私の腕をつかんだ


「きゃっ、な、何するんですか!」


「すぐ終わるからちょーっと我慢してね」


「お、おじさんが女子高生に触れるのは犯罪ですよ?」


「お、おじさんはちょっと傷つくなー。よし、これでいいや」


腕に変な機械をつけられて、頑張って外そうとすると


「真衣、お姉ちゃんのことかなしばっといて」


「はーい」


さっきから私が嫌がる姿をニコニコしながら見てた真衣先輩?が、私に魔法のようなものをかけ私は動けなくなった


「おおお?これは、治ってるぞ」


「ほんとに?やったーーー」


金縛りにかかった私をよそに、2人は熱い抱擁を通して喜びを分かち合っていた


2人とも涙を流しながら喜ぶから私はもう完全に蚊帳の外で、私のことなんか忘れ去られている気がしてならない


「よしよし、そろそろ泣きやめよ真衣」


真衣先輩?の頭をポンポンして慰める


こうして見ると、真衣先輩?はとても高校生でしかも私よりも1学年上だとは思えないくらい幼く見える


そういえば仮面の男もどこかで見たような気がしてきた


つい最近のことのような気がするのだが




「治ったことだし話そうか、安達あい、君の昔話について」





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