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メッセージ

「ええ、あいちゃんと喧嘩したの?」


「いや、喧嘩ってほどのあれでもないんですけど、なんか怒って部屋に戻っちゃって」


「もう、これだから男子はねー」


会長は一瞬馬場先輩を見て再び圭太に視線を戻す


「まああいちゃんは昨日頑張ってたし、今日はお休みしてもらって、この6人で3層クリアしちゃおう」


男性陣は皆賛同していたが


「奈々、どうしたの、大丈夫?」


「ん、ちょっと体調が優れなくて...」


「え、奈々ちゃんまで具合悪くなっちゃったの?」


昨日から立て続けに体調不良を訴えるメンバーの多さに驚きを隠せない会長


「しょうがないですよ、私たちか弱い女の子なんですから」


「何その私はか弱くないみたいじゃない」


「ほら、さっさと行くぞ」


真衣と会長の争いが勃発しそうなところで馬場が出発を促し未遂に終わった


「すみません、会長」


「ちゃんとおとなしくしてるんだよ?私たちがクリアしてきちゃうから」


イケイケなJKばりのVサインとともに言い放った会長をはじめ5人はボス討伐へと向かった


「で、ボスはどこにいるの?」


会長が先頭の馬場に聞いてみると


「いや、知らん」


「え?」


「おまえこそなんかヒントとかないの?」


「そんなのないわよ」




討伐はまだまだ時間がかかりそうだ









「ゔー、何やってんだろ私」


最近自分が自分じゃないみたいに感じてしまう


思ったことをすぐ外に出してしまうもう1人の自分に嫌気がさして仕方がない


ベットに顔を埋めていると


ピロンッ


会長からボイスメッセージを受け取った


いつでも優しさであふれている会長のゆっくり休んでねという一文を見て、昨日徹夜だったことを思い出して急に眠気が襲ってきた


まああのメンバーならボスにやられてしまうことなどないだろうし


少しでも現実から離れたかった私は、ゆっくり目を閉じた










ピロンッ


「んん?」


メッセージの着信音で目を覚ました私はまぶたが開ききらないような寝ると起きるの間の状態で確認してみると


送り主は会長のようだ


内容は...




あいちゃん助けて


このままだとボスにやられちゃう


場所は-33.9の151.2




「えええええ??」


まったく予想してなかった文面が目に飛び込んできて

頭がまったく追いつかない


とにかくすぐに行かないと


書かれている座標をすぐに入力して


「お願い、間に合って」


みんなのもとへワープを試みた




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