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2層クリア

チリリリリリリッ


「ん、うんーっ、はあ、朝か」


朝日がギラギラと照りつけていて、カーテンの隙間から十分すぎるくらい漏れてくる


眩しくて窓から目を背けると隣の空のベッドが目に入る


結局あの後圭太は宿がない坂本のために一緒に野宿した


私は別に泊めてもいいと言ったんだけどね


2人の様子を見に行きがてら早めに宿を出ることにした






圭太がどこにいるか開発者の地位を利用して検索してみると


「あいつなんであんなとこに」


圭太は今日私たちが攻略する予定のピラミッドの中にいるらしい


ピラミッドの中にはもう1人いるようだが、おそらくこれは坂本だろう


さすがの圭太でも坂本君がいるくらいじゃダンジョンを制覇するのはは厳しいんじゃないだろうか


ボスとのタイマンならいけなくもないだろうけど、道中の雑魚敵の大群に囲まれたらもしかするともしかするかもしれない


街中から人目のないところへ行ってピラミッドにワープすることにした



本当は直接圭太のところへ飛びたかったが、さすがに急に私が現れたら驚かれるし怪しまれるしであれなので、渋々入口付近の人目のないところへ飛んだ


そしてすぐにダンジョンへと向かったのだが、入口に着いたとき坂本がいるのを見つけとても驚いた


「え、なんで坂本君ここに?圭太はどこ?」


「い、いやそれが、さっきこの中に入ってったんだよ」


「じゃあ圭太といっしょにいた人はだれ?」


「ああそれは知らない女の子だよ。おれらがここにいたら女の子が1人でダンジョンに入ろうとしたから危ないから圭太も付いていっちゃって」


こんな朝早くに1人でダンジョンに挑むなんてどれだけ命知らずなんだろう


その無謀さのせいで圭太にまで危険が及ぶかもしれないのに


まだ見ぬ女の子への怒りは最高潮に達していた


「どうする?助けに行くか?」


「ああ、そうだね」


坂本の言葉で冷静さを取り戻した


すぐに助けに行かないといけない


でも私たち2人だけではミイラになってしまう


「坂本君、馬場キャプテン呼んできて。私は会長のところに行ってみるから」


2人で駆け出した


そのとき


「その必要はないわよ」


後ろから声がして


振り返ると


2人の影が現れた


徐々に光がなくなり


姿があらわになる


1人は圭太であった


そして隣には


圭太から視線を横に移すと


髪の毛しか目に入って来なくて慌てて下にずらす


ようやく捉えることができた女の子は


「あんた私のことちっちゃwとか思ったでしょ?」


そこまで背の高くない自分よりも10センチは小さく、中学生、下手したらランドセルも似合うくらいに小さな女の子だった


「あのね、ダンジョンはとっても危ないところなんだから1人で行っちゃダメだからね。圭太がいたからよかったけど、1人だったら死んじゃうかもしれないんだよ?」


私が真面目に注意するが、キョトンとして全く反省の色が見れない


「はあ」


しかもため息までついて


「そろそろかな」


時計を気にしだした


この失礼な態度に私は憤ってしまい


「あのね、そういう勝手な行動は他の人にも迷わk」

バーーン

「ダンジョンクリア」


花火が上がり電子音がこの層をクリアしたことを知らせた


「え、圭太クリアしちゃったの?」


圭太が女の子を無理矢理連れて離脱したのだと思っていたのでまさかクリアしていたとは


圭太の強さは人工知能をもってしても測れない程強いのか


「クリアはしたけど、倒したのはおれじゃない」


「えっ?」


「彼はただ突っ立ってただけで、ダンジョンは私1人でクリアしたのよ」


ふふーんと満面の笑みを浮かべて驚いた顔の私を見上げてくる


なんでこんな小さい子がボスを倒せたのか


ステータスを確認してみたが


非表示になっていて私でさえ見ることが出来なかった


「あとこー見えて私、あなたたちより1学年上だからね、先輩だからね」


「えええっ」


驚きっぱなしの私たちに


「よろしくね、あいちゃんと坂本君」


小学生のような透き通った笑顔をくれたが


あまりにも怪しすぎる小さな先輩を警戒してしまうあまり


「こちらこそお願いします」


私には作り笑いをするのが精一杯だった



あの小さな先輩はなぜ1人でボスを倒せたのか


なぜステータスが見れないのか


なぜ私の名前を知っていたのか


絶対只者ではない先輩の正体が知りたくて知りたくて圭太にダンジョン内での話をすぐにでも聞きたかったのだが


「ねえあいちゃん、会長がどこにいるかわかる?」


「あ、わかりますけど」


「じゃあ連れて行って」


といった感じで私たちは先輩と4人で会長のもとへ向かっていた





「お、あいちゃん知ってる?誰かがダンジョンクリアしちゃったの」


「ええまあ」

「会長私が倒したんですよ」


私の後ろにいて会長から隠れるような形になっていたが


ここぞとばかりに前へ出てきた


「真衣、やっと来たんだ。でもよく1人で倒せたね」


「まあ私の頭脳を駆使すればあんなやつ余裕ですよ」


会長がこの怪しい先輩を知っているなんて


私の目論見は外れていたのか


「え、自己紹介してないの?もうっ」


「いやータイミングがなくて」


「みんな、この子は我が生徒会一の秀才で会計の安達真衣ちゃんね。こう見えてみんなより先輩だからちょっとは敬ってあげてね」


「よろしくね」


私の目をまじまじと見てくる真衣さんを私は完全に信用しきれなかった



















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