093★コウちゃんに、瘦身美容してもらおう
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
とりあえず、コウちゃんに聞いてみよう。
「私でも、着られるサイズかしら?」
そう聞いたら、コウちゃんが少し呆れたように言う。
『う~ん…大丈夫じゃないかなぁ……。ママは気付いていないみたいだけど、帰路の戦闘で、身体のあちこちで停滞していた魔力が、だいぶまともに流れて、ちゃんと循環が良くなって、身体もかなり引き締まったんだよ。それに天使シリーズは特殊アイテムの一種で、サイズは衣装を着た者に合わせるから、女性なら誰でも着れるアイテムだしね』
「えっと……それって今現在の体形でも着れるってこと?」
『うん、そうだよ。それと、天使シリーズのドレスには魔法防護と物理防護が付与されているよ。マントには、一定時間…魔力しだいでは、何時までも飛べる魔法が付与されているしね。手袋とブーツは、パワーアップの魔法がかかっているから、今のママにはぴったりだけど。それでも気になるなら、此処で、もう少し絞っておく? 幸いなことに、周囲に魔物の気配ないし』
コウちゃんが、今ならもう1度、瘦身美容の施術ができるよと言ってくれる。
乙女心を理解ってくれる、コウちゃんからの嬉しい言葉に、私は嬉々として頷く。
「うん、お願い」
なんせ、コウちゃんの痩身美容は、負担らしい負担を感じないから、身体が楽になるだけなんだもの。
痩身美容をしてくれるなら、是非もないわよ。
それに、さんざんデブスと蔑まされ、見下され、扱き下ろされ、ぞんざい扱われて、常に嘲笑われてきたから………。
いくら感情が制御されていようとも、シルビアーナの精神はだいぶ傷付いていたんだから………。
皇太子の婚約者という立場にありながら、その自尊心をさんざん踏み躙られてきたことで、いまだに傷付いた精神はズタボロ状態のままなのよねぇ………。
前世の女暗殺者とか、市職員で自衛隊予備役の男性の時の記憶が無かったら自殺していたんじゃないかしら?
ちなみにアラフィフ喪女の前世は、そういう意味では役に立たないわねぇ……豆腐メンタルだったから。
だから、世間に出るのがかなり怖かったのはたしかよ。
パーティーなどに出席していたのは、ブランデル皇帝の命令だから仕方がなく出席していただけで、引き籠っていられるならそうしたかったわよ。
そういうことを考えると気分がどんよりしちゃうのよねぇ………。
だから、周囲の目を引かない程度に痩せられたら、人目を気にして怖がらなくて良くなるかもしれないじゃない。
コウちゃんはそんな私の繊細な乙女心に気付いているのか居ないのかは判別らないけど………。
難攻不落の深淵の絶望ダンジョンから脱出した先で、ちょうど魔物の空白地帯になったと言うことで、痩身美容の提案をしてくれたらしい。
『それじゃ、ちゃっとゃと施術しちゃうね。つーことで、適当なソファーなんてないから、ガッちゃん、ママのために巨大化して背中に乗せてあげて………、あっママの魔力って濃厚で美味しいよ』
と、言われたガッちゃんは、肩からポンッと飛び降りて、軽自動車くらいの大きさに一瞬でなる。
その巨大モフモフぶりに、私は自分の瞳がハートになるのを感じた。
『ママ………ガッちゃんの背中に俯せに寝て………あっ………3対翼の間に寝てね。背面は施術していないから、まずは先に背中とかお尻とか太ももの裏面を引き締めちゃおう』
そう言われて、全体的に脂肉は落ちたけど、ぽっこりしていた腹部が中心だったことを思い出す。
私は、いそいそと巨大化したガッちゃんの背中へと乗り込む。
うわぁぁぁ~……もっふもふだぁぁぁ~………ここに埋もれるなんて、まさに天国ね。
そんなことを思いながら、私はガッちゃんの背中のサラサラツヤツヤモフモフに埋もれた。
コウちゃんが背中やお尻、太ももでウニャウニャ言いながら、モミモミしてくれる。
そうすると、身体…特に肩甲骨や腰の周辺に蟠っているモノがスルスルと解けて、どこか澱みのあった感覚が軽く楽になっていく。
ポカポカした感覚に呑まれて、私はウトウトしていた。
コウちゃんがウニャウニャ言いながら、じょじょに肩から肩甲骨、二の腕の裏側から脇腹に腰、お尻に太もも、脹脛から足首、そして、土踏まずから足先にまでを、フコフコの柔らかいお手々で揉み込んでくれた。
『ママぁ~………仰向けになって………』
コウちゃん言葉に、意識を飛ばしかけていた私は、クルリンッと仰向けになる。
うわぁ~……凄く身体が軽くて、反転するのも全然楽だわ。
ベットから起き上がるのすら、介助なしではできなかったし。
寝返りさえ上手くできなくなっていたこと考えると、雲泥の差だわ。
そう思っている内に、コウちゃんが私の頬を可愛いお手々でモミモミしてきた。
『ゴメンねぇ~…ママ。顔にまで濃縮した魔力の澱みが凝ってたから、息苦しかったでしょ………。最初の施術の時は、全身……特に腹部に集中して濃縮された魔力の蟠りが凄すぎて、他の場所は手が付けられなかったんだ』
コウちゃんの言葉から、なんとなく自分の身体がかなり最悪な状態だったと理解った。




