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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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009★前世の記憶、2人目は………


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 私は、そのことを思い出し、ちょっと…いや…かなぁ~りいやぁ~な気分になってしまった。

 ちょっと、最後の終わり方がねぇ………。

 まぁ……頭部が()み潰されてベシャッとものの見事に潰れたお陰で、培養液に()かるだけの『ブレイン』にならずにすんだのだから、あれはあれで良しとしましょう。


 そう自己完結して、私は口の中のモノが食べ終わったことを(さいわ)いに、別の干した果物を手に取り、ポイッと新たに口の中へと放り込む。

 行儀(ぎょうぎ)の悪い行為も、そんなことは些細(ささい)なこと思えるようになっていた。


 前世をかなり思い出したことで、辺境伯の御令嬢で皇太子の婚約者という立場ゆえの、(つね)淑女(しゅくじょ)たれという(かせ)(はず)れてしまったようだった。


 それはさておき、私は別の記憶を引っ張り出すことにした。

 そう別の前世の記憶を………。


 んぅ~とぉ…もう1人、生物学的には女性の記憶があるわね。

 この記憶は、アラフィフの喪女ね。

 めちゃくちゃに内向的で、かなり自虐的なタイプだったわねぇ………。

 容姿は残念ながらブサイクだったし、太ってもいたわね。

 そう、今の……いや、今まで私と同じタイプの女性だったわ。


 あのまま、あの皇家から下賜(かし)された3点セットを身に付けたまま、あの脳内お花畑の限りなく馬鹿で阿呆な皇太子の………うわぁぁぁぁぁ~……考えたくないわ。

 いや、もう、アラフィフの人生は終わっているから大丈夫………じゃ無くて………。

 

 記憶をたどったモノを簡単にまとめると、アラフィフの喪女(もじょ)でブサイクでデブでオタクな人物だったようである。

 好物は、マンガに小説にゲームというところね。

 BL好きの腐女子(ふじょし)………いやいや、これは貴腐婦人(きふじん)()えて、鬼腐神(きふじん)にまで到達していたわね。


 過去の自分ながら、ちょっと引くわねぇ。

 死因は……典型的な出不精の結果………。

 (めずら)しく都心に降雪した時に『寒いわねぇ~……』と言いながら、買い物に出て、その先で(すべ)って転んだ結果、寒さもあって心筋梗塞を誘発して、コロッと()ったのよねぇ………。


 そう思い起こしてから、私はある事実にハタッと気づいて悶絶(もんぜつ)する。


 うわぁぁぁぁぁぁぁ~………今更だけど、あのコレクションの()れ、どうなったのかしら?

 (ねが)わくば、両親や親族には見られたくないのだけど………。


 今ここで現実逃避したとしても、前世の自分の家の鬼腐神(きふじん)としてのお宝をどうこうすることはできない。


 誰が、アレを片付けたのかしら?

 オタク仲間の数少ない友人の誰かだったら良いなぁ~………。

 いや、今更よねぇ………ああ、暗いわ。


 私は軽く頭を振って、気分を切り替えて考える。


 他の人生ってあったかしらねぇ?


 双眸を閉じて、深層に残っている記憶を検索する。

 色々な記憶の断片の中に、少し毛色の違うモノを見つける。


 ……………ああ、あるわね。

 ふむ……コレは珍しく男性ねぇ………。


 見つけた記憶のカケラから関連する記憶をたどると、確かに男性として生きたモノだった。


 この前世も、日本という国に生まれ人のようね。

 でもって、市役所の職員でありながら、自衛隊員もしていた?


 ………これは、陸自の予備役かしらねぇ?

 そう、たぶん陸上自衛隊の予備役で事務方に所属していた………らしい。


 年齢は大晦日もまじかな、見た目は良いのに限りなく残念なオタク系の男性だったようね。


 そこに思考がたどり着いた瞬間に、私は自分が胸を撃たれた時の記憶を思い出したのだった。


 胸に受けた重い衝撃と、灼熱(しゃくねつ)の熱さと激痛に襲われ、息の苦しさが鮮明に思い浮かぶ中で、どうしてそうなったかを思い起こす。



    ◇  ◇  ◇



 ある日、私が(つと)める市役所に現地派遣の召集の連絡が入ったことが始まりだった。

 色々な言語を習得し、日常会話の細かいことまで(しゃべ)れる私は、陸自の事務方の予備役に入っていた為に、招集がかかったのだ。


 私は現地人との調整役として、戦地からかなり離れた安全地帯ということもあり、派遣要請を受け入れた。

 その時の私は男性で、市役所の職員であり、なおかつ予備役の自衛隊員の1人でもあったから。


 苗字の方は綺麗に忘れてしまったけど、名前は『アキラ』という名前だったはずよ、たぶん間違いないと思う。

 そして、ごたぶんに漏れずのオタクだった。

 それも武器オタでゲームオタ、そして遺跡オタだったのよねぇ………。


 好奇心がとても強くて、有給の多い市役所職員をしながら、自衛隊の予備役(こちらも、所属しているとある程度のお給料がもらえた為)にも入っていたわ。


〖※注意・現実世界の自衛隊や市役所の業務形態の実際とは関係ありません。そういう設定を作っただけですので、お間違えのないようにお願いします。作者より〗


 確か、素直に予備役の現地派遣に応じたのって、戦闘区域からかなり(はず)れた場所での現地人との交渉だったからだった。

 そう、戦闘に巻き込まれる心配がない場所ということだったので派遣を了解したのだ。


 なぜそんな招集に応じたかといえば、なにより危険が少ないということで、現地での自由時間がきちんと約束されていたからだ。

 いや、嬉々として召集に応じたののだ、私は。


 その(さい)たる理由は、未発掘の遺跡があるらしいという噂ゆえだった。

 そう、だって派遣先には、一般人の旅行者には絶対に入れない、貴重な古代で未研究の遺跡があると噂されていたから………。

 実際に、年代もわからないような遺跡はあったし。


 当時は、まだあそこにある古代遺跡は、それほど破壊されていなかったので、ワクワクしながら、現地での自由時間を待ち望んでいたことを思い出す。


 ようやっと交代要員が来てくれて待ちに待った自由時間になったので、古代遺跡を(おとず)れたのだ。





 

  

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