005★やっぱり、ここは剣と魔法のRGPの世界のようです
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
次々と前世の記憶が思い出される。
そう、前世の自分が乙女ゲームを作ったエロゲー会社の戦略にハマッて、関連商品を大人買いしてコンプしたことまで思い出して無意識に溜め息を吐く。
ほんとぉ~に関連商品がやたらめったら多くて、それでもどれもこれも欲しくて、買い漁ったわねぇ~………。
あの出費は結構どころではなく痛かったわぁー……いや、マジで。
資金が足りなくて、食費まで削ったのはいい思い出………かしら?
でも、関連商品はぜぇ~んぶコンプしたもの……。
そう言えば、ネットでも、コンプで出費が痛かったっていう声が多かったわね。
それを見た時………仲間がいっぱいって思ったものよねぇ~………じゃなくて………。
このスチルって、間違いなくネットでもどうやっても攻略できないって有名なイベントで、何度も挫折を繰り返したアレだわ。
そう、コレはあのなんちゃって乙女ゲームでも剣と魔法がメインとなる難攻不落のイベント。
どうしよう、この先にあるのは封印の間じゃないのぉぉぉぉぉ~………。
たしか、この異世界の創造主である女神の最初の子が狂って、封じられた神苑のダンジョンだわ。
別名、難攻不落の深淵の絶望ダンジョン。
封じられている狂った創造主の子を攻略するイベントのスチルだわ。
すごい異形の姿で…って、ああ…この部分の記憶があやふやだわ………。
うわぁ~ん………本気で絶望的じゃないのぉぉぉぉ。
つんだわ……マジでつんでるわっ………うえぇぇぇん。
じゃなくて、落ち着くのよ、私。
こんなところで、悠長に嘆いてる時間は無いわ。
まずは、変な記憶やら知識が湧き出てくる理由を考えないと………。
そうそう、ここはいったんすべての思考を後回しにして、落ち着いて考えられる安全な場所に移動した方が良いわね。
たしか、狂気に陥った創造主の神子を守るガーディアン機能があったはずだから、ここで下手に動くと、まずそっちに襲われて戦力ダウンするのよ。
でも、覚え間違えしていなければ、すぐ近くに直前のセーブポイント兼回復用の部屋があるはず。
たぶん現在地からしたら、この少し先あたりにあるはず………多分…きっと………。
だって、何度も何度も通った道筋だから……間違えていないはず。
ふふふふ………もし、そこが本当に存在したら、剣と魔法がメインの難攻不落の絶望イベントの場所確定ね。
いや……それより…まずは現在の安全確保のためにも、セーブポイント兼回復用の部屋へと行かなければ………。
そしたら、落ち着いて脱出方法を考えないとね。
だって、前世のなんちゃって乙女ゲームの時のように、フル装備でポーションとかもタップリの準備万端状態でいるわけじゃないから。
パーティー会場での断罪だったセイで、現在の私が身に着けているのはパーティードレスという、防御力が限りなく0の紙装甲で、更には武器無しなんて状態なにんですもの。
そんな埒もないことを思いつつ、私は当座の安全を求めて、ヨロヨロと歩き始める。
最悪なことに、今日のヒールはパーティー用のピンヒールなので、寸胴おデブな身体的な理由もあいまって、私はゆっくりゆっくりとしか歩めなかった。
それでも、あの乙女ゲームの中での記憶を頼りに、周辺を警戒しながらゆっくりと進む。
ただ思考回路のほうはドツボにハマッてしまい、かなりグルグルとしていた。
パーティーの途中での突然の断罪だったものですから………。
今の私は、非情に残念なことに、豪奢なふわふわのドレスしか身に着けていないんですよねぇ……はぁ~…本当に困りますわ。
挙句がピンヒールですものねぇ~………。
そう、未来の皇太子妃にふさわしい?光沢のある薄紫の極上の生地をコレでもかってぐらいふんだんに使って作られたドレスだけ。
防具としての機能なんて一切無い、心許ないことこの上ないぐらい無防備な美しいだけの衣装………。
本当に、救いようがないほど、本気で紙装甲ですわね。
スカート部分なんて、何枚も布を重ねてある上に、裾は床に引き摺るぐらいの長さで歩きにくいことこの上ない状態。
………そう、何かの呪いかってぐらいには動きにくいわ。
勿論、護身用の武器の類なんて、ひとつも持っていないし。
そう、未来の皇太子妃という立場上、一応の護衛手段は多少習っていても、常に護衛騎士が控えているから………。
当然武器の類なんて身に着けてないのよねぇ……はぁ~………。
その護衛騎士も、ルドルフ皇太子の暴挙の前では何の役にも立たなかったけどね。
私が唐突な濡れ衣で断罪され、騎士団長の息子に思い切り捕まれて、突き飛ばされた時ですら、止めても庇ってもくれなかったもの………。
何時だってそう………ルドルフ皇太子のやることを諫める者など存在しない………まぁ…そういうキャラだしね。
まぁ……愚痴ってもしょうがないことよねぇ。
じゃなくて、こぉ~んな防御力0の紙装甲の代わりに、このふわっふわのドレスの中、特にボリュームたっぷりのスカートの中には、別のモノがたっぷりと仕込んであるのよねぇ………。
うふふふふ………今までのシルビアーナって、どんだけって自分で突っ込んでしまうわね。
でも、そのお陰で生き延びられる可能性も0ではないのは確かなこと。
とにかく、魔物に出会わないことを心から願いつつ、セーブポイント兼回復用の部屋、いわゆる安全部屋へと私は向かう。




