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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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181/230

181★前世と今世の国の違い


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 カタチというモノは必要だと言うことは、私でも知っています。

 前世の日本で、皇家がそれでもめにもめていたのは事実ですしね。


 お勤めをまっとうする陛下の背中を見て育った姫が継ぐのが正当だと、国民達が熱望しているというのに………。

 前世の世界では、政治家の意図によって、民意すらも無視して勝手に自分達の都合の良い後継者を()えようとしていましたものねぇ………。


 身辺を身綺麗にし、つつましく生活している者達が継承者となるならまだしも、国民の税金だということを考えずに、好き勝手している者達が…………って、ここで言っても詮無(せんな)いことですわねぇ………はぁ~………切ないですわね。


 前世は(すで)に遠い過去のことですもの。

 とは言え、あの後、どうなったのかしら?

 次代の陛下となられたのは、いったいどの血統のどなたになったのかしらねぇ?


 民意を(たば)ねて(ほう)じることで、あの世界の(はしら)(ささ)えていた陛下の次代は、いったい誰が継いだのかしら?

 在野(ざいや)へと降りて、(すで)に市民生活を(いとな)んでいる方々のどなたかが、政治家達の思惑の犠牲になられたのかしらねぇ?


 あの時期の政治家達は、やたら男系男子にこだわっていたけど………。

 正当な継承者でない者に、陛下の代わりは勤まらないということを考えなかったのかしらねぇ?

 私欲で好き勝手している者が継承したなら、あの平和な国の秩序は崩壊してしまっているかもしれないわねぇ………。


 とは言え、もはやこの世界に転生した私には、本当に遠い世界の話しよねぇ………。

 そういう意味では、正当な血統であるにもかかわらず、性別で継承者を否定しないだけ、ハイオシス帝国のほうが、まだマシかもしれませんしね。

 後継者が居ないと、国の存続に関わるのは、前世の歴史を見れば明らかですものね。


 王統を(はい)した国がどうなったかなんて、火を見るよりもあきらかですしね。

 じゃなくて、ここは独り立ち宣言してしまいましょう。


 そう、(いま)の自分を見詰めて結論付けたシルビアーナ()は、アルディーンお兄様とお父様に向かって言う。

 

「私が世間知らずで、アルディーンお兄様の魔法に気が付かなかったコトは事実ですわ。でも、私は、強力な守護獣が居ますのよ。ついでに、お父様達やアルディーンお兄様ほどの魔法が上手い人間達は、冒険者達にはいませんわよ。ですから、(だま)される危険はありませんわ。というコトで、私は、ひとりで冒険者として生きていけますわ」


 そう言い放った私の答えに、お父様とアルディーンお兄様は苦笑しています。

 どうやら本当に私を連れ戻したり、アルディーンお兄様と強制的にパーティを組ませる気は無かったと見て良いようです。


 ええ、本当にホッとしますわ。

 だって、自由でいたいもの。


 ()めていた息を吐き出した私に、お父様は苦笑しながら話しかけてきます。


「シルビアーナ、お前は未来の皇太子妃としての立場とあの呪具(じゅぐ)から本当に解放されたんだなぁ~………。だから、私の愛情もアルディーンの愛情も(うたが)わない。そして、周りを気にして、おどおどしていた気配は微塵(みじん)も無い。誇り高い高貴な血と魔力と美貌を自覚した本来のお前に戻ったんだな。くすくす………さっそく、()がままを言う困った子だ」


 その言葉が決めてとなって、私はお父様の言葉に、ここで一人旅をする許可を取ろうと思いました。

 だって、アルディーンお兄様との旅は、きっと快適すぎて、私が駄目な人間になってしまいそうですから………。


 あの超絶美形のアルディーンお兄様に甘やかされて愛を囁かれたら………。

 ぐすぐすに警戒心が崩壊(ほうかい)して、ヤンデレなアルディーンお兄様に捕まってしまいますわ。


 そして、王宮生活………籠の鳥へ………。


 乙女ゲームだっら、ここでメデタシメデタシで終わりますわね。

 でも、その先もあるって、私には理解(わか)っていますもの。


 女帝と成った私と、その伴侶(はんりょ)と成ったお兄様と、政務を()り皇子や皇女を産んで育てる生活を連想し、シルビアーナ()は小さく嘆息(たんそく)する。


 だって、必要な政務を()り、貴族達の動向を確認するために、パーティーに出ていたら………。

 子供達を自分の手で育てる時間なんて、ほとんどありませんわよ。


 乳母や守役に、()が子を(たく)すしかない、無機質な生活なんて嫌ですわ。


 いや、やってやれなくはないでしょうけど………。

 もしも、乳母や守役が、ダメな人間だったらどうなるの?


 そう、皇子を甘やかしてきちんと教育しないとか、権力を求めるために傀儡にしようとする、厚顔無恥な者が子供達の側に巧妙に付いたら、子供達の未来も帝国の未来も真っ暗ですからね。


 そうならないように、吟味(ぎんみ)して乳母や守役を決めても、どうなるかなんてわかりません。

 人は変わってしまう生物ですから………。


 その選択に失敗すれば、先帝ブランデル様やあのお花畑の俺様馬鹿になってしまうことは確実ですからね。

 そんなコトになるのは嫌ですわ。

 可愛い子供を、断罪するような立場になりたくありませんわ。


 また、私のようにいわれないコトで、断罪されるのも見たくありませんもの。

 だから、私は愛する人と一緒に子育てをしたいんです。





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