017★私は、意識阻害をさせるアイテムを身に着けていたようです
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
もしかしなくても……私はずっと魔力を搾取されていた?
乏しい魔力量は、常に奪われていたから?
今まで私が虐げられてきたのは…あの呪術が込められた3点セットの装飾品のセイだったってこと?
その奪われた魔力の行先は、もしかしてルドルフ皇太子ってこと?
まさに諸悪の根源に、私は散々馬鹿にされて、虐げられてきたっていうことになる。
私が思考のさきで行き着いた解答にどす黒い何とも言えない憎悪感が湧くことに戸惑いを感じた頃、コウちゃんが言う。
『ますたぁー…お水いらない?』
そう言われた途端、私の中の何とも言えないモヤモヤが一瞬で霧散し、無性に喉の渇きを覚える。
が、残念ながら、空中に浮かぶ水の飲み方がわからない。
魔力が少なすぎて、生活魔法すらろくに使えなかっただけに………。
ここは知らないことやわからないことは、素直に聞いてしまいましょう。
コウちゃんなら、私を馬鹿にしたりしない………と、思うから。
だから、私は素直な気持ちでコウちゃんに問いかける。
「あのね、コウちゃん…コレってどうやって飲めば良いの?」
私の言葉に、不安そうにしていたコウちゃんは、それはそれは嬉しそうににぱっと笑って………いや、本当にそう見えるほど表情が明るくなった。
いや、本当にコウちゃんて表情が豊かよねぇ………。
『えっとね…ますたぁーは、水の魔法に慣れてないからぁ…その水の塊りに指先を付けて、口元に引っ張るといいよぉ~………』
と、良いながら、子猫が子猫用の小粒のキャットフードを、フード容器から手先を曲げて取り出し、口元に運ぶような動作をしてみせる。
いやぁぁぁ~ん…コウちゃんてば、可愛いわぁぁぁ~………じゃなくて、お水お水。
流石に、喉がすごく渇いた感がきついわ。
私は、再びその愛らしさに身悶えつつ、コウちゃんの説明の通りにする。
すると、すぅーと水の塊りが移動し、口元へと導き、唇に触れた瞬間、指先で導いた水の塊りの一部がツルリッと口中へと滑り込む。
乾き物を食べ続けたセイで痛み出していた胃と、喉の渇きを癒す為に、私はごくごくとコウちゃんが出してくれたお水を飲み干した。
味は、はっきり言って美味しくない。
純粋な水、H2Oは、はっきり言って不味い。
それでも、乾きに負けてかなり飲み干したのは言うまでもない。
美容とか健康の為と思えば、それでも耐えられる。
いや、暗殺者の時の記憶を思い出したお陰で、そういう状態への耐性がとても強い状態になっているらしい。
とにかく、コウちゃんが出してくれたお水をガブ飲みした私は、ひとつ大きく深呼吸してから言う。
「ありがとう、コウちゃん。十分、喉は潤ったわ………っていうことで、この部屋を出で、どうにか安全に地上に出る方法とか考えなきゃ……」
そういう私に、コウちゃんは言う。
『ますたぁー、この部屋に入るまでに、魔物に襲われてないけど』
コウちゃんの言葉に、私は首を振る。
このダンジョン最深部近くに、断罪の転移をさせられた直後から、コウちゃんが現われるまで、魔物の類に一度も遭遇しなかった奇跡に、感謝しつつ言う。
「それは、たまたまだったのよ。こんな幸運は、もう無いと思うのよ。きっと創造主たる女神様の温情ね」
そういう私に、コウちゃんは首を傾げて言う。
『ううん………ますたぁーは、この部屋に入るまでやっていたように、気配を消して、音を立てずにそぉーっと移動する限り、魔物に襲われる心配は無いけどぉ………』
コウちゃんの言葉に、私は心の中で、無理ぃぃ~と叫びながら首を振って言う。
「えっ、コウちゃん……それって、不自然よ。それに、そんなに緊張は続かないもの………」
流石に無理があると言う私に、コウちゃんは右手をチョコッと上げて言う。
『ううぅん、ますたぁーの頭に乗せられているティアラと耳に着けているピアスには、ますたぁーの魔力を元に、周辺にいる魔物達に認識阻害を起こさせて、ますたーを認識できないようにしているよ』
初めて知る事実にびっくりしつつも、自分の中にちゃんと魔力が存在しているコトを自覚する。
あんなに、自分の中の魔力というモノを意識して捉えることが難しかったことが嘘のように、濃厚な魔力があることを自覚する。
「コウちゃん、私って、本当に魔力があるのね?」
確認するように言うと、コウちゃんはケロッと言ってくれる。
『うん、あるよ。それと、ますたぁーも、醜い魔物の姿を認識して、怯えたり叫んだり立ちすくんだりしないように、魔物達の姿が見えないように感覚の一部を、認識できないようにされているよ。えっと、ピアスがますたぁーの意識阻害を司っているの。魔物達への認識阻害をしているのは、ティアラだよ』




