152★古代遺跡は存在しているみたいです
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
「コウちゃん、誰もがひとつは他の人が持ってい無い力を人は持っているものよ。それを、千差万別や十人十色とかって言うのよ。誰もが同じ力を持っていたら、誰も仲良くする必要が無いでしょ? ママは、コウちゃんのナビ力も、ガッちゃんの遠見も持って無いでしょ」
私の諭しの言葉に、ちょっと決まり悪げに言う。
『あっ…うん……早く教えろよ…ガッちゃん』
そんなコウちゃんの急かしに対して、ガッちゃんは一切お構いなしである。
『あのね。たくさん食べて戻った能力があるんだ』
マイペースなガッちゃんは、おっとりとした響きに聞こえる声でそう言うと、わりと短気なコウちゃんはお尻尾をブワッと膨らませてパフパフと振り回す。
その憤りのまま、コウちゃんはガッちゃんを更に急かす。
『いい加減……もったいつけずに、さっさと教えろよ』
そんなふたりのやり取りに、私はほっこりとしてしまう。
ふふふふ………お尻尾をフワッフワにして、ブンブンしているコウちゃんってば、相も変わらず可愛いわぁ~………。
ガッちゃんのおっとりとした返答も、また何処か懐かしいわねぇ。
前世の時は、こうして意思疎通することはできなかったけど、きっと似たようなやり取りしていたんでしょうねぇ………。
じゃなくて、ここは私が合いの手を入れて会話を無難に促がさないとね。
本当に、ケンカされてたら後に響くもの。
「くすくす…コウちゃんってば…けっこう短気で、我が儘さんで…とぉ~ても可愛いわぁ~………。勿論、コウちゃんの短気なところを知っていて揶揄う、ガッちゃんのちょっと悪魔っ子なところも可愛いわねぇ~………。ふたりとも、ぎゅっとしたいくらいね」
私の言葉に、2人はテレたように嬉しそうに笑う。
『『えへへ』』
笑った後、マイペースなガッちゃんが自分の能力の話しを唐突に始める。
『ボクの見ている景色を視ることができる能力を、口付けで付与できるようになったんだ。適切な言葉がみつからないけど………言うなれば、感覚の同期とでも言えば良いのかな? 同じモノを観ることができるようになったようです』
唐突に、そんなことを言い出すガッちゃんに、私は純粋にびっくりする。
感覚の同期ねぇ………。
それって、共鳴や共振と似たようなモノなのかしら?
俗に言う、レゾナンスみたいなモノで、ガッちゃんはソレを他者に付与できるってことであっているかしら?
それはそれで凄い能力よねぇ………。
「あら、そんな能力が………もしかして、本当にそういう能力が復活したの?」
ガッちゃんの復活した能力には興味が無いらしいコウちゃんは、私の隣りでイライラ感を募らせてぶっきらぼうに言う。
『そんなの後で良いから、とにかく外観と規模』
今にも噛み付きそうな勢いのコウちゃんに、ガッちゃんはちょっと残念そうにしながらも、本当に齧られたらたまらないと答える。
『えっと、見た目は、貴族の館という外観と規模だよ、コウちゃん。たしかに、主さまの言うように、認識阻害の結界に覆われていますね。だから、コウちゃんにも主さまにも見えなかったようですね』
その言葉に、私は納得した。
ああ………前世で楽しんでいたゲームって、本当にこちら側を垣間見た人達が作り上げたモノだったのねぇ………。
本当に、RPGの方かレイバレ(R18)の方かは判別らないけど【黄昏の解放】の中に存在していた古代遺跡って、本当に存在したのねぇ~………ちょっとどころじゃなく、感動ね。
じゃなくて、先頭を歩いていたガッちゃん、さっきちょっと落ち込んでいたみたいだから、ここは褒めてあげよう。
「ガッちゃん、古代遺跡を探してくれてありがとう。古代遺跡の場所が判明っていると、とても助かるわ。ゼフィロス村で冒険者登録してから、ゆっくりと確認しましょうね」
そう言う私に、コウちゃんは興奮して、肩をモフモフのお手手でタシタシして言う。
くすくす………やっぱり、コウちゃんも前世のゲームで存在した古代遺跡に興奮しているようね。
『ガッちゃんに口付けで付与してもらって、どんな館なのか見てみようよ。ねっ…ママ…ママだって、オレ達の知っている館とどれほど似ているか知りたいでしょ?』
コウちゃんの提案に、私はクスッと笑って同意する。
「そうね。たしかに、とっても気になるわ」
それでも、私はその復活した能力を使って欲しいとは言えなかった。
だってガッちゃんは、敵対者達に存在を封印された状態で、ずっと魔力を………今世のシルビアーナのように………搾取され続けていたのだもの。
そんな中でさえ………ほんの少し前まで………生命力すら削って意識を保ちながら、ずっと状況を観察し続けていたのだから。
今でこそ、それなりの大きさになっているけど、封印から解放した直後なんて、片方の掌にチョコンと乗るくらいまで縮小していたんだもの、心配になるわ。
「でもね。新しく復活した能力は、ガッちゃんの負担になるかもしれないでしょう? そう思うと無理には………」
と、カッちゃんが見ているモノには興味はあるけど、付与してもらうことを躊躇う。
だが、当のガッちゃんは、ケロリンッと言う。




