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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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152/169

152★古代遺跡は存在しているみたいです


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




「コウちゃん、誰もがひとつは他の人が持ってい無い力を人は持っているものよ。それを、千差万別(せんさばんべつ)十人十色(じゅうにんといろ)とかって言うのよ。誰もが同じ力を持っていたら、誰も仲良くする必要が無いでしょ? ママは、コウちゃんのナビ力も、ガッちゃんの遠見(とおみ)も持って無いでしょ」


 私の(さと)しの言葉に、ちょっと決まり悪げに言う。


『あっ…うん……早く教えろよ…ガッちゃん』


 そんなコウちゃんの()かしに(たい)して、ガッちゃんは一切(いっさい)(かま)いなしである。


『あのね。たくさん食べて戻った能力があるんだ』


 マイペースなガッちゃんは、おっとりとした(ひび)きに聞こえる声でそう言うと、わりと短気なコウちゃんはお尻尾をブワッと(ふく)らませてパフパフと振り回す。

 その(いきどお)りのまま、コウちゃんはガッちゃんを(さら)()かす。


『いい加減……もったいつけずに、さっさと教えろよ』


 そんなふたりのやり取りに、私はほっこりとしてしまう。


 ふふふふ………お尻尾をフワッフワにして、ブンブンしているコウちゃんってば、(あい)(かわ)わらず可愛いわぁ~………。

 ガッちゃんのおっとりとした返答も、また何処(どこ)(なつ)かしいわねぇ。


 前世の時は、こうして意思疎通することはできなかったけど、きっと似たようなやり取りしていたんでしょうねぇ………。

 じゃなくて、ここは私が合いの手を入れて会話を無難(ぶなん)(うなが)がさないとね。

 本当に、ケンカされてたら後に響くもの。


「くすくす…コウちゃんってば…けっこう短気で、()(まま)さんで…とぉ~ても可愛いわぁ~………。勿論(もちろん)、コウちゃんの短気なところを知っていて揶揄(からか)う、ガッちゃんのちょっと悪魔っ子なところも可愛いわねぇ~………。ふたりとも、ぎゅっとしたいくらいね」


 私の言葉に、2人はテレたように嬉しそうに笑う。


『『えへへ』』


 笑った後、マイペースなガッちゃんが自分の能力の話しを唐突(とうとつ)に始める。


『ボクの見ている景色を()ることができる能力を、口付けで付与(ふよ)できるようになったんだ。適切な言葉がみつからないけど………言うなれば、感覚(かんかく)同期(どうき)とでも言えば良いのかな? 同じモノを()ることができるようになったようです』


 唐突(とうとつ)に、そんなことを言い出すガッちゃんに、私は純粋にびっくりする。


 感覚(かんかく)同期(どうき)ねぇ………。

 それって、共鳴(きょうめい)共振(きょうしん)と似たようなモノなのかしら?


 (ぞく)に言う、レゾナンスみたいなモノで、ガッちゃんはソレを他者に付与(ふよ)できるってことであっているかしら?

 それはそれで(すご)い能力よねぇ………。


「あら、そんな能力が………もしかして、本当にそういう能力が復活(ふっかつ)したの?」


 ガッちゃんの復活した能力には興味が無いらしいコウちゃんは、私の(とな)りでイライラ感を(つの)らせてぶっきらぼうに言う。


『そんなの後で良いから、とにかく外観(がいかん)規模(きぼ)


 (いま)にも()み付きそうな(いきお)いのコウちゃんに、ガッちゃんはちょっと残念そうにしながらも、本当に(かじ)られたらたまらないと答える。


『えっと、見た目は、貴族の(やかた)という外観(がいかん)規模(きぼ)だよ、コウちゃん。たしかに、(あるじ)さまの言うように、認識阻害(にんしきそがい)の結界に(おお)われていますね。だから、コウちゃんにも(あるじ)さまにも見えなかったようですね』


 その言葉に、私は納得した。


 ああ………前世で楽しんでいたゲームって、本当にこちら側(異世界)垣間見(かいまみ)た人達が作り上げたモノだったのねぇ………。


 本当に、RPGの方かレイバレ(R18)の方かは判別(わか)らないけど【黄昏(たそがれ)解放(かいほう)】の中に存在していた古代遺跡って、本当に存在したのねぇ~………ちょっとどころじゃなく、感動ね。


 じゃなくて、先頭を歩いていたガッちゃん、さっきちょっと落ち込んでいたみたいだから、ここは()めてあげよう。


「ガッちゃん、古代遺跡を探してくれてありがとう。古代遺跡の場所が判明(わか)っていると、とても助かるわ。ゼフィロス村で冒険者登録してから、ゆっくりと確認しましょうね」


 そう言う私に、コウちゃんは興奮して、肩をモフモフのお手手(てて)でタシタシして言う。


 くすくす………やっぱり、コウちゃんも前世のゲームで存在した古代遺跡に興奮しているようね。


『ガッちゃんに口付けで付与(ふよ)してもらって、どんな(やかた)なのか見てみようよ。ねっ…ママ…ママだって、オレ達の知っている(やかた)とどれほど似ているか知りたいでしょ?』


 コウちゃんの提案に、私はクスッと笑って同意(どうい)する。


「そうね。たしかに、とっても気になるわ」


 それでも、私はその復活した能力を使って欲しいとは言えなかった。


 だってガッちゃんは、敵対者達に存在を封印された状態で、ずっと魔力を………今世(こんせ)シルビアーナ()のように………搾取(さくしゅ)され続けていたのだもの。

 そんな中でさえ………ほんの少し前まで………生命力すら(けず)って意識を(たも)ちながら、ずっと状況(じょうきょう)観察(かんさつ)し続けていたのだから。


 (いま)でこそ、それなりの大きさになっているけど、封印から解放した直後なんて、片方の(てのひら)にチョコンと乗るくらいまで縮小していたんだもの、心配になるわ。


「でもね。新しく復活した能力は、ガッちゃんの負担(ふたん)になるかもしれないでしょう? そう思うと無理には………」


 と、カッちゃんが見ているモノには興味はあるけど、付与(ふよ)してもらうことを躊躇(ためら)う。

 だが、(とう)のガッちゃんは、ケロリンッと言う。







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