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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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148/157

148★ガッちゃんは定番の食いしん坊さんでした


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 まぁ…危険なのは魔物が大半でしょうけど………。

 ただこの(あたり)は、魔物の他にもキケンがあるのよねぇ………。

 まぁ…夜盗や盗賊が巣を食うには、少々どころではなく危険過ぎる区域(くいき)だから、危ないのは冒険者(くず)れやハンター(くず)れかしらね。


 そう、素行(そこう)の悪い冒険者やハンターという人種が、実は1番タチが悪いのは、前世も(ふく)めた全世界共通ってことらしいわね。

 当然(とうぜん)今世(こんせ)に存在している亜人種も人と付くだけあって、悪辣(あくらつ)な種族も存在しているみたい。


 じゃなくて、ここは先導(せんどう)するガッちゃんに、何処(どこ)に向かっているか聞いて、これからどうするかを話し合わないとね。

 ソルス・ロス・エンダ村からそこそこ離れたから、この(あたり)でなら聞いても良いよね。

 一応、監視(かんし)で着いて来ている者とかは居そうに無いから………大丈夫なはずよ。


 と、なると、(いま)の私達が何処(どこ)に向かっているかを聞かないとね。


「あっ……そうだ…ガッちゃん、そろそろ聞いて良いかな? 私達は何処(どこ)に向かっているのかしら?」


 私の質問に、ガッちゃんはクルッと振り返って(さわ)やかに答える。


『もちろんっ…ご飯の多いところですっ』


 えっとぉー…ガッちゃんのご飯って、やっぱり魔力とかの多い魔物さん達のことよねぇ………あっちゃー…ガッちゃんてば、そっちに意識が向いていたのね。


 はぁ~………それって………あのダンジョンかな?

 強そうな(=魔力が多い)魔物が居そうなところって言ったら【永遠(えいえん)の牢獄ダンジョン】とかかしら?


 難攻不落の深淵(しんえん)の絶望ダンジョンの方は、ガッちゃんが綺麗に食べちゃったからねぇ………。

 今現在(いまげんざい)は、ほとんど魔力の強い魔物は残って無いものねぇ。


 難攻不落の深淵(しんえん)の絶望ダンジョンが、通常運転の状態になるには、確実に数年はかかるかも知れないんじゃないかしら?

 ものの見事に魔物を駆逐しちゃったし、お宝は私がぜぇ~んぶいただいちゃったしね。


 う~ん……そうなるとぉ………あとは………。

 たぶん、魔物が発生しやすい、魔素溜(まそだ)まりがある場所よね。

 となると、(いま)の私達は魔の森の中心部に向かっているってことかしら?


 あぁぁ~…どちらにしても、(いま)の状態では困るわね。

 だって、まだ、冒険者登録してないし………。

 とりあえずの物々交換(ぶつぶつこうかん)はしたけど、先立つモノもほぼ無い状態だもの。

 

 私はちょっと絶句(ぜっく)した後、救いを求めるようにコウちゃんへと声をかける。

 そんな私と同じように、ガッちゃんの答えに、コウちゃんの表情も(あき)れてものも言えないという感じになっていた。


 うふふ、意気揚々(いきようよう)とガッちゃんが進んでいるからって………。

 ガッちゃんに遠見(とおみ)の能力があったって………。

 自立したAIじゃなくって、普通のPCと同じで、こっちが指示しないといけない(=下手したら楽を覚える、某ア○ドロイド)存在だったのね………ガッちゃんって。

 いや、勝手に動くフリーのNPCキャラかしらねぇ?


 ガッちゃんは、世慣(よな)れたナビもできるコウちゃんとは、まったく別の存在なのよねぇ………すっかりとソレを忘れていたわ。

 それなのに、なぁ~んの指示も出さずに呑気(のんき)にガッちゃんの後を歩いていた私とコウちゃんのミスだわ。

 ここは、コウちゃんと相談して、ひとまず1番近い村なり街に行くようにするしか無いわ。


「コウちゃん、ここから、1番近い村って何処(どこ)にあるのかしら? 私の頭に入っているのは、レインボーパレス(R18)、通称レイパレ(R18)のイベントに出て来る【黄昏(たそがれ)解放(かいほう)】の地図と皇太子妃として覚えた、この帝国の周辺地図なんだけど、ソルス・ロス・エンダ村の周辺って、なんか位置がズレていて重なっていないのよ。どっちが正しいかいまいち自信が無いのよねぇ………」


 泣き言を言う私に、コウちゃんは、首を(かし)げてから、にこっと笑って言う。


『だったらママ、思い切って、空に上がってこの周辺(しゅうへん)を見てみようか? それから、進む方法を決めれば良いんじゃない』


 その提案(ていあん)に、私は首を(ひね)る。


 えっ? 空に上がってって………空を飛べってコト?


「私は空を………あっ…天使の羽があったわね。そうね、上空から見れば良いね」


 私は自分が現在纏っている天使シリーズの性能を思い出して(うなず)く。


 私とコウちゃんは、にっこりと笑いあった。

 するとガッちゃんが、がくぅ~っと項垂(うなだ)れてしまう。

 どうやら、自分の行動が失敗だったと、私とコウちゃんの会話で気がついたらしい。


 瞳に涙をたっぷりと()めて、うるうるした状態で私を見上げる(あい)らしさに、胸がきゅんきゅんして困りました。

 だから、私は、にっこり笑ってガッちゃんに話しかけます。


「ガッちゃん、一緒に空に上がって、村か街を見つけましょう。3人で見つける競争ね。ねっコウちゃん」


『うん、ママ。ガッちゃんは遠見(とおみ)千里眼(せんりがん)を使っちゃダメだよ。みんな同じ条件で探すんだからねっ』


 コウちゃんの言葉に、ガッちゃんも復活して答える。


『うん、力は使わない。競争だ』


 ホッ………良かった、ガッちゃんの落ち込んだ気持ちは持ち直したようね。

 ここはさっさと気分と雰囲気を変えるために、上空に上がらないとね。


「それじゃ、空に上がろうね」


『『うん』』





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