表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/49

014★子虎もどきちゃんに名前が付きました


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 ()(あら)す名前が決まったセイなのか、子虎ちゃん改め、琥珀(こはく)ちゃんの強い思考が、とてもなめらかに聞こえてきました。

 その声は、とても透き通った少年の声で、ちょっとうっとり聞いてしてしまいました。


「そう、それじゃ今日から貴方のことは、コウちゃんって呼ぶわね。琥珀(こはく)はあくまでも【真名(まな)(あつか)いで、内緒のお名前よ。世間には悪い人がいっぱいいるから、コウちゃんみたいな可愛い子は狙われちゃうの、だから本当のお名前は(かく)すのよ、良い理解(わか)った?」


 私の言葉に、コウちゃんはコクッと頷く。


『うん、わかった…琥珀(こはく)は【真名(まな)】で、内緒の名前……えへへぇぇぇ~……俺の新しい名前…コウかぁ……嬉しいっ…』


 私の言葉に、琥珀(こはく)はコクコクと頷きながら、私の手を()めて甘えたようにゴロゴロと喉を鳴らして甘えてくれる。


 いやぁぁ~ん…コウちゃんて可愛いわぁ~………ハッ…じゃなくて………。


 本当に、まるで虎の子供のような姿なのに、中身は子猫という最高に可愛いコウちゃんにクラクラしつつも、ハッとする。


「でね、コウちゃん、ここから安全に脱出する方法ってあるかな? さっきも言ったように、ここには私の意志で来た訳じゃないから、見ての通り武器も防具も何も持っていないのよ。あるのは、テーブルの上にある非常食だけなの………」


 私の言葉を聞いていたコウちゃんは、ハッとしてテーブルを振り返る。

 その姿に、私はあることに気付いてコウちゃんに聞く。


「もしかして、お腹が空いているの? もし、その非常食が食べれるなら食べて良いわよ……っていうか、一緒に食べようか……私も、またお腹が空いてきちゃったし………」


 本当に、シルビアーナの身体ってすっごく効率が悪いわぁ……はぁ~………。

 こう一日に何回も空腹になって、食べなければならないなんて大変よぉ………。

 前世の女性暗殺者なんて、どう記憶をさぐっても、容姿は確かに平凡だったけど、体型は綺麗な姿をしていたわよねぇ……。

 いや、その代わりに、とんでもなく過酷(かこく)な、ろくでもない生活していたのも、たしかな事実だけど………。


 前世の記憶を思い出した私は、ちょっと現在の自分の自重(じちょう)を知らない胃袋と体型に内心で()め息を()きながらも、どうやらお腹が()いているらしいコウちゃんをテーブルの上にチョコンッと乗せてあげる。


「コウちゃん、この中に、とりあえず、貴方が食べれそうなモノはあるかしら?」


 テーブルに置かれたコウちゃんは、並べられた非常食の()れを見て、干し肉を手でチョイッと引っ張り、カプッと噛り付いた。

 その姿は、まさに子猫そのモノで、その可愛らしさに、私はきゅんきゅんしてしまった。


 あぁ~…なんて可愛いのぉ~…コウちゃん…まるで子猫のようで………。

 あうぅぅ~…興奮しすぎて、鼻血が出てしまいそうですわ。

 スカートの中に、いっぱい非常食を持って来て良かったわぁぁ~………。


 テーブルの上で、子猫のように(かす)かに(うな)りながら、干し肉をせっせと食べるコウちゃんの姿に、私は小首を(かし)げる。

 勿論、私も再び干した果物を口に入れ、ゆっくりと咀嚼(そしゃく)する。


 こんなにお腹が空いているってことは、コウちゃんもここに閉じ込められて居たってことかしら?

 それとも、どこかに抜け道があって、この部屋に別のところから逃げて来たのかしら?

 どう見ても、幼い固体よねぇ………たぶん魔物の(たぐい)だとは思うけど………。


 いや、ちょっと待って…コウちゃんが魔物っていうのは早計かも知れないわ。

 だってこの部屋は、魔物が入れない安全地帯だもの。


 いくら幼体だといっても、純粋な魔物は入れない空間になんの障害もなく存在していられるのはおかしいわ。


 考えてみたらここは、創造主の女神の最初の神子が封じられた場所でしょ………。

 最初の念話(ねんわ)の時に、力を封じられたようなコト言っていたし。


 だとしたら、同時期に巻き込まれで、封印されちゃった子って可能性もあるわよね。

 って、いやそうなると怖い答えに進んでしまうわ。


 ……でも、でもよ、思考の逃避は不味いわよね。

 もし、本当にそうだとしたら、狂った神子の封印が弱っていることにならない?


 正気を失い、狂気の中にいる神子が、施された封印を(やぶ)って出てくる前に、コウちゃんを抱っこして、どうにかここから脱出しないと………。


 とりあえず、食べ終わったら室内をくまなく調べて、脱出に必要なポーションとかをゲットしないとね。


 そんなことを考えつつ、私は空腹感を満たす為に、干した果物をひたすら咀嚼(そしゃく)し続ける。

 テーブルに乗せられたコウちゃんも、可愛らしい声でグルグルと(うな)りながら、次々と干し肉を食べていく。


 水分が無いことが、ちょっとつらいわねぇ~………。

 そんなことを考えながら、私は干した果物を咀嚼(そしゃく)し終えて飲み込む。


 ゴックンと飲み込んだのとほぼ同時に、スゥーと意識が再び暗闇へと引き()られるのを感じた。


 えっ…うそぉ~………やだ……ダメ……意識が………。


 その時には、再び意識を失い、寝落ちしていたらしい。

 と、いうのは再び寝落ちから目覚めた時に感じた私の感想だった。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ