110★ガッちゃんにご褒美(ほうび)をあげましょう
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
本当に、風の精霊さん達の結界は凄いですね。
こんなに凄い結界を、私の歌で作ってくれるなんて………。
しみじみ、風の精霊さん達って、チョロイと思ってしまいましたわ。
前世のレイパレ(R18)イベント【黄昏の開放】で、散々した苦労を思い浮かべてしまう。
同時に、風の精霊さんが張る結界の強靭さに感動してしまいましたわ。
もっとも、異色混合の大群で出現すべてのローズスネイクを倒したから、こんなことを考えられる余裕がでたんですけどね。
こんなことで、ゲームとこの世界との違いを実感してしまいましたわ。
そんな私に、ガッちゃんが話しかけてきます。
『主さま、今回のローズスネイク種です。たっぷり地駆鳥を食べていたので、ぜんぶ残してあります』
私は、その言葉に、ガッちゃんが食べるのを我慢したことをしりました。
そう、私が討伐した以外の魔物は、そこら中に山積みになっていることに、今になって気付く。
嗚呼………ほんとぉ~に余裕がないってそう言うことね。
ガッちゃんには悪いコトしたわ。
「ありがとうガッちゃん」
そう言い置いてから、私はガッちゃんが仕留めたローズスネークの山を確認する。
う~ん………ローズスネークって、魔石よりも魔宝石のスネークパールや皮や肉のほうが高値で買い取ってもらえるのよねぇ………。
私のインベントリには自動で回収した地駆鳥と異色混合のローズスネイクがそれなりに入っているのよねぇ………。
だからって残してくれた獲物をいらないとは言えないのもたしかなのよねぇ。
わざわざ、食べずに残してくれたんだから………。
よしっ………ローズスネークは額の魔宝石、スネークパールも人気だからありがたくいただきましょう。
その代わりに、冒険者ギルドではあまり高く売れない、さっき討伐した美威歯の魔石とホーンウルフの魔石、それにアーミーアントやウォーアントの魔石も、一部を残してぜぇ~んぶガッちゃんにあげちゃいましょう。
それぐらいのご褒美は当然ですよね。
そう決意した私は、冒険者ギルドに売る予定に無いモノを、全部ガッちゃんに食べさせることに決めました。
とりあえず、左手首のインベントリから、いらない魔石をザラリッと出して言います。
「ガッちゃん、ここにある魔石は、全部ガッちゃんに上げるわね。ローズスネイク達の肉や皮、額の魔宝石スネイクパールを我慢した分、たぁ~くさん食べてね。勿論、ローズスネイクの魔石は、人間達にそんなに価値はないから、食べちゃって良いわ」
そう言うと、ガッちゃんは驚いた目で、私と魔石の山を交互に見てから、にっこりと笑いました。
『主さま、ありがとう。とっても、嬉しいですぅ。……では、いただきます』
興奮したガッちゃんは、その興奮のまま、ひとしきり長い耳を撫で撫でしてから、ブラックローズスネイクの魔石を一粒を手に取り、ヒョイッと口に入れるともぐもぐしました。
そして、にこにこ笑って、ガッちゃんは私に言います。
『主さま、とっても美味しいです』
それからは、まず始めにローズスネイクの魔石をもぐもぐごっくんしてくれました。
たぶんに、ローズスネイクの魔石に含まれる魔力と相性が良く、美味しく感じるのでしょう。
蕩けたような表情で、ローズスネイクの魔石を食べるガッちゃんは、とぉーっても可愛らしかったですわ。
そう、食べる姿を見ている私が、心から幸せになれるほど………。
嬉しそうに食べるガッちゃんを見ていて、肩に乗ったまま気にもしていないコウちゃんに、一応は聞いてみる。
「コウちゃんも魔石を食べる?」
私の問いかけに、コウちゃんは首を振る。
『ママからたぁ~ぷり高濃度の魔力をもらったから、俺は魔石なんていらないよ。ガッちゃんには必要だろうけどね』
「そうなの?」
『うん。なんといっても、ガッちゃんは魔力枯渇になっていたのに仮死状態にならないようにしながら、外を視るなんて無茶したからね。とにかく量が必要なんだよ。小さな魔石でも良いから、たっぷり食べたいんだと思うよ』
「そっかぁ………」
コウちゃんの説明に頷きながら、私は思い出す。
ブラックローズスネイクが、あのダンジョンで出現れた魔物よりも、はるかにヤバイ魔物だったというコトを………。
いや、風の精霊さん達がチョロかったから、難なく無傷で倒せましたけどね。
風の精霊さん達の強力な結界が無かったら、私達は回れ右をしていたでしょう。
流石に、異色混合で大量に出現れたローズスネイク種及び大量の地駆鳥から、安全を取って逃げていたでしょう。
それに、死薔薇の鞭を手に入れたという幸運が無かったら………まぁ…さっさと回れ右したわね。
私は、色々なことを知っていて、その時に応じた、的確なナビをしてくれるコウちゃんと、なんでも食べれるガッちゃんがいてくれた幸運を神に感謝しました。
そんな私の耳に何時ものように、ガッちゃんの声が聞こえました。
『ご馳走様でした』
流石はガッちゃん、あんなにあった魔石を綺麗さっばり食べ終わったようですわ。
くすくす……長い耳を両手で撫で撫でして、更にふわっふわのお尻尾を整えるほど、ご機嫌なのね。




