011★状況も忘れて、突然出現した子虎もどきをモフモフしてしまいました
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
完全に意識が昏倒してから数時間後。
私は意識がフワッと浮き上がるのを自覚する。
………ああ………もしかしなくても、私ってば寝落ちしたのかな?
ふむ………たぶん、数時間くらいかな?
この空腹感から考えて………たぶんに、時間にして3時間くらいかしらねぇ?
思い出した前世の記憶の影響か、私の意識は完全に覚醒していて、瞳もパチッと目覚めていた。
そう、眠気というモノが綺麗さっぱりと無い状態で。
意識は鮮明で、今の今まで寝落ちしていたのが嘘のようだった。
断罪されて、この絶望的な地下迷宮に送られる前の、未来の皇太子妃であり、カイドール辺境伯爵家のシルビアーナとしての感覚なら、こう…もっとまったりした感覚で………。
ゆったりと、目覚めてから意識が明確に動くまでが、まるでカタツムリかゾウガメのようにゆっくりで………。
表現するならば、パチッなんて縁遠い、のそぉ~とかしらね。
でも、今の私は、肉食猫科な感じで、意識がはっきりと切り替わるのが自分でも明確に判るわ。
……ぅん? 胸元に暖かい……何かしら?
ってぇぇぇぇ~………もしかして…子猫?
なんで? ここに居るか訳がわからないわ>
魔物の子供かしら? でも、魔物はこの安全地帯には入れないはずだし。
じゃなくて、どこから現れたの? この可愛い子は?
内心だけで首を傾げる
そう、とりあえずの空腹が満ち足りて、極度の疲労感から寝落ちしてしまった私の胸元には、まるで子猫と見紛うような、見た目が猫科の幼体の生物?が、それはそれは気持ち良さそうに蹲って眠っていました。
うわぁぁぁ~…かわいぃぃぃ~………。
っと、声を出したら起きてしまうわね。
身動きも止めたほうが良さそうねぇ…クスクス可愛いこと………じゃなくて。
こんな子猫みたいなモノ、寝落ちする前に、この部屋に居なかったわよねぇ………。
疲労しすぎて、存在に気が回らなかったのかしら?
でも、本当に可愛いわぁ~…この子、テイムできないかなしら?
私に、魔獣使いとかの才能とか資質ってモノは無いのかしら?
生まれた時から、未来の皇太子妃に決定していたから、そういう適性検査の類って、1度も受けたこと無いのよねぇ………。
いやいや…じゃなくて、この子は何処から現れたのかを考えないと………。
一応、あのゲーム上では、たしかにあの封印の間の左右の部屋は安全地帯ってことになっていたけど………。
ここはゲーム世界じゃなくて、良く似た現実の世界のはずだから、あの設定の通りとは限らないのよねぇ………。
でも、生きてココを脱出できるなら、連れて行きたい。
だって、とっても可愛いんですもの………。
なんか、あのスノーボールの中に居た幻獣の幼体に見える姿しているし………。
なんて私が考えている間に、シルバーウイングタイガーの幼い子供のような、生物がパチッと目を覚まし、むっくりと起き上がって、クシクシと顔を両手で無意識で洗う仕草をするのを見て、思わず身悶えそうになってしまう。
ふわぁぁぁ~…なんて可愛いのかしら…仕草も愛らしいわぁぁ~………。
この子が懐くなら、是非連れて歩きたいわぁ~………。
と、いうことで、現状把握しないと………。
でも、とても可愛いから、癒されるわぁぁ~………。
身体に触っても大丈夫なのかしら?
今すぐにでも、モフりたいわぁ………ああ、たまらない。
ちょっとだけなら良いわよね。
もし、嫌がったなら、すぐに手を離せば良いんだし………。
という言い訳を自分にして、私は、この世界で始めて、動物?に触れる為に手をソッと伸ばした。
ちなみに、カイドール辺境伯爵家に生まれ、未来の皇太子妃という立場が決定していたので、今の今まで動物にすら触れたことは無かったのよねぇ………。
色々と理由を付けられて、外出などもさせてもらえなかったし。
生き物を飼うなど夢のまた夢だったもの。
ほんとぉーに…不自由極まりない生活だったわ。
そんなことを考えながら、私はソッと顔を洗う子猫ならぬ白銀色の子虎に、良く似た生き物の頭に触れてみる。
ふわぁぁ~…見た目以上にふわふわで、とても滑らかな手触りですわ。
そう、例えるなら極上の絹とベルベットをあわせたような感触でしょうか?
私に触れられた子虎もどきちゃんは、ビクッとしてから顔を上げて私へと視線を向け、無意識に小首をコテンッと傾げて………。
「ふみぁ~……」
と、愛らしく鳴いて、身体を起こして立ち上がり、そのパフパフの手で頭を撫でる私の手をぽふぽふと叩く。
「いやぁぁ~ん…可愛いですわぁ~………」
そう思った時には、その感情のまま白銀色の子虎もどきを抱き上げていたのはいうまでもありません。
興奮しすぎた私は、白銀色の子虎もどきが怒らないのを良いことに、その身体をもふもふしてしまいました。
「ふわぁぁ~…たまりませんわぁ~…この手触りは最高ですぅ~……これは、何がなんでも生き残って、この子を連れて世界旅行がしたいですわぁ………」
興奮しすぎたセイか?言葉遣いも、シルビアーナの口調にやや戻っていましたが、そのことにほとんど意識が向かず、気付きませんでした。
この時は、とにかく白銀色の子虎もどきをもふもふしてみたいという要求しかありませんでした。




