表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/92

25





「ーー?…りー?……

マリー!!……大丈夫か?」


「…!!ご、ごめん!…何か言った?」


「いや。大きな声を出してしまったが、マリーが酷く悲しそうな顔をしていたから…カレンの言った事は気にしなくて良い。」


「う、うん…ありがとう…ゲイル」


「…マリー…」


「っ!ゲイル、そう!ご飯!ご飯にしよう!

お腹空いちゃった!」


「…あぁ、そうしよう」



グルグル回っている、この感情のせいで

ゲイルに心配させてしまった。


余りに酷い顔をしていたのだろう。


ゲイルはいつものように手伝おうとする私を

さっき頑張っていたから、とご飯は自分が作るから出来るまでアレンの横に座っている様に言ってくれた。


断固として曲げ無い様子だった事と、アレンが私の袖を引っ張りラグまで連れてきた事とで、しょうがなく座った。


アレンは身体を横たえて、顔で私を押し

お腹に寄りかからせる。



『マリー。お主は溜め込み過ぎる節が有る。

お主は聡い。それ故に、脆い。


言ってみなければ、聞いてみなければ分からないことだらけじゃぞ?

心の声なんぞ聞こえんのだからな。

それに、折角若くしてもろうたんじゃろうて

生き急がんでも良い。

ちと、我の毛にでも暫く埋もれておれ』


「…アレン…。


…ありがとう。じゃあ、少し休もうかな…」




なんだか、とても疲れてしまった。

心がぐちゃぐちゃだ。


ゲイルから少しだけでも離れた方が良いのだろう。

だからといって、今1人になると心が折れてしまっていたかもしれない。


ゲイルも、アレンもそんな私の複雑な心境を汲んでくれた様な気がする。




こんな優しい人達にこれ以上迷惑をかけたくない。





もっと、もっと

頑張らなきゃ………


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ