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黒狐への嫁入り  作者: 弥生いつか


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18/18

第18話 ブーストアイテム※早乙女Side


「早乙女さん!コロッケパンとコーラ買ってきました!」

「早乙女さん!焼きそばパンもあります!!」

「うむ、近うよれ」


 昼休み、舎弟になりたいと言ってきた1年達に昼メシを奢らせた。コロッケパンを頬張り、グビッとコーラを飲む。


「〜〜〜っぷはっ!いや〜慈善業って素晴らしいな!」

「はい!早乙女さん!!」

「早乙女さん!ビールと煙草もありますがどうですか!」

「あっ馬鹿!」


 2年生の舎弟の1人が俺にビールと煙草の入った袋を持ってくる。それを見た俺はビキリッとコメカミに血管を浮かべ、その舎弟をぶっ叩いた。


「ぶへぇっ!!」

「馬鹿野郎!酒飲んで煙草吸う事は悪い事だ!!んな事したら警察に表彰されねぇじゃねぇか!」

「すっすいません!!」

「全く2年生の猿島を倒してから付いた舎弟は、直ぐ悪い事をしようとする…お前等!俺の下に着くなら良い事しろよ!」

「「「はいっ!!」」」


「(喧嘩は悪い事じゃねぇから早乙女の基準が良くわかんねぇよな)」

「(しっ!聞こえる!)」


 俺はコロッケパンを咀嚼してコーラで飲み込むと、焼きそばパンを取り出して口に頬張る。最近昼は腹が空いて仕方がねぇ。


「早乙女さん!次は3年の戌井先輩と戦うって本当ですか!」

「勿論だ!そしてラスボスを倒してこの高校を完全制覇する!!」

「おおーーーっ!!」

「ってぇ事は桃白さんを倒すって事か!熱いバトルになるぜ!」

「早乙女さん!バトルの前にコレをどうぞ!」


 舎弟の1人が赤黒い液体が入った小瓶を渡してきた。


「何だこれ」

「人間の血です」

「うげぇっ!何つーもん渡してくんだ!!」


 俺は小瓶を渡してきた舎弟に、小瓶を押し返す。


「早乙女さん。人間の肉を食う事は違法ですけど、人間の血を飲む事はセーフなんですよ」

「そうそう、戌井先輩も裏で極道やってて人間の血でブーストしてるって有名ですよ!」

「だからって血液飲むなんて気持ち悪い」


 舎弟の1人が小瓶の蓋を開けて、俺に差し出してくる。するとフワッと甘くていい香りがしてきた。


「…血液?ジュースじゃなくて?」

「もういっそ栄養剤って思って頂ければ!」


 そう言って舎弟が小瓶の蓋を閉じて、俺にもう一度渡してくる。


 …俺達鬼人や半神が人間の肉を食うと化け物になるってよく聞くけど…血液はセーフ?飲んだらどうなるんだろう。


「早乙女さん!ヤバくなったら使ってください!相手は3年の極道の倅なんですから!」

「相手も栄養剤飲んでるんですからお相子お相子!」

「お…おお」


 クラス中の舎弟がすっげぇオススメしてくる。…もしかして良い事なのか?そういう事はいつも新城が居たから良くわかんねぇ………。


 …新城の婚約者になる為には、攻撃力アップアイテムも必要なのかもしれない。





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