第十六話
翌日の朝、お腹が空いて目が覚めました。
私、健康だよぉ〜 嬉しいね!
ちゃんと寝て、ちゃんとお腹が空くんだよ。
健康な身体だぁー
さぁ、今日はやる事やって、サクッと終わらせて、さっさと帰るよ。ここは、長居しちゃいけないところだよぉ。
はいはい、ちゃちゃっと朝食を食べるよ、ジョンさんと一緒にね。
今日は、森の中央から東寄りの位置へ行くよ。
囮作戦は、上手く行くかな?
昨日は脳筋相手だったから、落とし穴作戦もそこそこの勝算があったんだけど、今日は簡単にはいかないだろうなぁ。
ゴーレムとかオークは力技で押せ押せドンドンだから、こちらの誘導に乗ってくれる。
最初にゴブリンがきたのもラッキーだった。ゴーレムに押されて落ちていたもんね。ゴブリンは悪賢いとこあるから、先に落とされて良かった。運も味方してくれたね。
今日は、どうなるかなぁ。
ベア系とボア系は頭脳より力技に近いよね。厄介なのはウルフ系かな。
ウルフ系は統率がとれている群だと厄介だよぉ
早いうちにボス的存在が分かれば潰していくけどね。
一画に集めて水責めが効率が良さそうだけど、あのだっだっ広い荒れ地をどう使うかだよね。
落とし穴をもう一回やるか?ダメ元だね。ベア系は落ちてくれそう。
思案していたら森の中央に到着
昨日みたいに落とし穴を作る。効果は少ないと思うけど落ちてくれたらラッキー。
その先に定置網もどきを仕掛ける。かなり大きな仕掛けになるね。
ウルフ系が引っかかってくれたらいいけどね。
また、音がするね。ボア系かベア系が来たのかな?
ベア系、ボア系が来た。ラッキー、かなりの数が穴に落ちた。
先鋒から次鋒も落ちた。やったね!
ウルフ系は冷静だね。落とし穴を回避して定置網側に方向を変えた。
そのまま突き進んでくれ、よっしゃー!!やったよ。
箱網型シールドに入り込んでくれた。後は水攻めするだけ。それが済んだら落とし穴に入れて土をかけます。
はぁーやれやれだよ、取り敢えず終わった。
私はジョンさんと一緒に宿泊施設に帰った。
ジョンさんに荷物を纏めて、宿泊施設に宿泊の取消をするように頼んだ。
ジョンさんは驚いていたけど、私が真剣なので何も言わずにやってくれたよ。
荷物を持って、ジョンさんと手を繋いで "Warp"私はジョンさんを連れて公爵家に移動した。
帰りました。帰ることができました。
ジョンさんは少し気分が悪そうです。初めての体験だった?グニャグニャしたのかな?
私はというと、ぶっ倒れました。
ちょっとばかし無理しちゃいました。
そんな訳で、3日間眠り続けました。久しぶりに魔力が底をついたようです。
目が覚めると父上が心配そうに私を覗き込んでいました。
私は父親に言います。「あっちに行ってちょうだい、父上なんて大嫌いよ。」私は怒っています。
領地では、私は私がやれることをやりました。
だけど、それが良いことなのかといわれれば、NO!ですから。
背に腹はかえられぬ状況だったから、私はやるしかないと判断してやりました。それについては、後悔はしていません。
だけど、それでは駄目なのです。
父上は、私を領地に送ってあわよくば魔物討伐を終わらせてくれないかなぁ程度に考えていたかもしれない。結果、そうなりました。
だけど、それじゃあダメでしょう。
父上がオロオロしています。
私も分かっています。父上も領地があれほと緊縛した状況だと考えていなかったのだということは。
ジョンさんが対応できるだろうと考えていたのでしょう。現状は違っていたけどね。読みが甘いんだよ( ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
私も自分で判断して、自ら行動したことは否めません。
だけどね、言っとくよ、父上。
私を利用したこと、許さないからね。
あらあら、父上がちょっと泣きそうになっています。
反省しているなら、行動で示して頂戴。
あのね、私がやれることは限られている。
毎度毎度、魔物が出ているところに赴いては、その度に討伐して行くことはできない。
そして、一度やり出したら周囲は期待するし、それが当たり前だと考えるようになる。
私だけが搾取されるようでは困るんだよ。
だから、国の問題は国が考えて解決していって欲しい。
もちろん、協力することは吝かではない。
だって、私、魔法が好きだから。
父上に文句を言ったけど、
私もさぁ、出来るかな?やっちゃうよ!的にボコスカやってしまったしね。
ただ、一方的に搾取されるのは駄目だからね。ここはハッキリと言わせてもらうよ。
父上が謝ってくれて、これからのことを国全体で考えるそうだ。今も検討しているそうだが、何せこんな事は今までなかったそうで、非常事態だそうだ。何処の領地もパニックに陥っているそうだ。
何処かに聖女とか精霊とかいないのかなぁ
魔法が使えるくらいだから、探したらいそうな気もするけどなぁ
魔物が湧き出てくるのにも、それなりの理由があるのか?余りにも成敗しすぎると生態系とかに異常を起こさないのか?いなくなっても問題ない?分からないことだらけだなぁ。
私も自分の身体を清潔にしたり、部屋を綺麗にできる清浄魔法が使えるけど、聖女様が使えるようなキラキラ金色銀色が溢れ出るみたいなことは出来ない。
考えても分からないものは分からないなー。
やーめた。何かしらのアクションがあった時に考えることにするよ。
私もこの世界で生きるからには、平和に過ごしたいからね。
父上がシオシオになっているよ。
これはまたまた、母上からお怒りのお説教がきますね。今回は助けてあげられないよ。
父上とジョンさんは、母上に絞られるだけ絞られるしかない。
暫くしてジョンさんから、領地は魔物の出現が激減したらしい。マリアのおかげだね。マリアには負担をかけてしまった。すまなかったね。と誤ってくれて、ありがとうと言われたよ。
私はジョンさんに、いー子いー子と頭を撫でましたよ。アイツ(ジャック)とは大違いだよ、チッ、アラ、いけません。舌打ちが増えてしまっています。気をつけます。
父上も母上もジョンさんもジョセフさんも、非常に忙しいようです。なので、私は図書室で自習しています。
この国のことを学んでいますよ。
この国は、日本の時代でいえば明治から大正くらいの文明かなぁ
日常で気が付いたことは、病気や怪我はお薬とか魔法で治療している感じ。外科的なことはしていなさそう。
衛生面も都市部はトイレがあるけど、下水が発達していない。魔法が使える家は、魔法とか魔石を使って処理している。
都市部から少しでも離れてしまうと穴掘って埋めている。だから家屋の端っこにトイレがあるから、領地では困ったんだよね。遠いし怖いし。
移動は基本は馬車だし、鉄道も一部開通してるけど、やっと鉄道業が始まったばっかりって感じ。
水道や電気やガスといったライフラインも似たような感じよ。魔法や魔石が使えるなら頼っているし、使えないなら、井戸や竈門みたいな感じを使ってる。
この件に関しても、様子を見ながら発展に貢献していきたいなと考えているよ。
便利に清潔に充実した暮らしをしていきたいからね。
図書室で歴史書を見ていたら、100年くらい前は魔法を誰もが使えていたようだし、精霊もいたようだ。 街が発展していって、自然が少なくなっていくと共に精霊が姿を消してしまったと書いてある。
相手のことを慮ることができなかったんだろうね。だから決裂したのかな?なんて思うよ。
私には前世の記憶があるから、人間の傲慢さが他の生き物を虐げていまったのかなって考えるけど、この国の人がそう考えるかというと違うんだろうね。
私にできることが何かあるかなぁ。
精霊さん、精霊さん、私の声が聞こえますか?
なんちゃって、ファンタジーの世界やんね。
異世界ものの小説なら、精霊さんがでてきちゃうところだよね。折角異世界転生したなら会ってみたかったなぁ




