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いつのまにやら聖母様  作者: 芍薬百合子ぼたん鍋
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盗賊たちの引き渡しが終わり、次に向かったのはゼロスさんの家だ。


壊れてしまった馬車の修理をお願いしなくてはならない。


貰ったばかりで壊してしまった上に、朝別れたばかりなので気まずいが、早く直してお米様の元に向かわなければならない。



ゼロスさんの家に到着し、ことの顛末を簡単に説明する。


「それはそれは、災難でございましたね。」


ずいぶん早い再会に驚いていたが、快く向かいいれてくれた。

そして修理が完了するまで、またお世話になることになりました。


本当に何から何まですみません。


「いえ、気になさらないでください。」


それで、修理代なんですが。


「修理代なんて、要結構ですから。」


それだけは丁重にお断りして支払わせていただく。

修理には丸1日かかるそうで、修理代は金貨2枚となった。


レイアさんの美味しいご飯を食べながら、別れたあとの激動の1日を報告し、あとはお風呂に入って寝るだけとなったがその前に重要なことがある。


狼の尋問だ。


別に忘れていたわけではない。

可愛いからってなんでも無しになるわけではないのです。


わたしの部屋に集合して狼の四方をとり囲んで話を聞くことにする。


ちなみに、わたしは狼の後ろで基本的には正面にいるシルバくんが質問することになった。


しっぽがピコピコ動いていて後ろ姿も可愛い。


「では早速、色々とお話を聞かせていただきましょうか。」


"なんでも聞くがよい。"


「まずは、名があるなら伺いましょう。」


"わらわの名は、アセナじゃ。ちなみにわらわはメスじゃからな。優しくするのだぞ。"


「え、あの伝説の…」

「しかし、仮にそうだとしたら威厳が…」

「狼違い?」


「「それだ。」」


3人が伝説のとかなんとか言ってざわついているが結論としては人違いならぬ狼違いということになった。


何せ威厳とかそういったものが一切無いことが決めてだった。


"失礼なやつらじゃのう。"


アセナはかなり不満そうだったがむくれている姿も可愛い。

後ろ姿だけど。


「それで、小さくなったのはどんな魔法やスキルを使ったのですか?」


"これは、時空魔法という珍しい魔法のおかげじゃ。これにより大きさは自由自在に出来るのだ。どうだ、すごかろう。"


「確かに珍しい魔法のようですが、他にその魔法で出来ることはないのですか?」


"こ、これ以外は、秘密じゃ。言っておくが別にこれしかできないわけでは断じてないからな。"


いや、これしか出来ないだろう。

アワアワしている姿も可愛い。

後ろ姿だけど。


「そうですか。遅くなってきましたから今日はこれで最後にしましょうか。なにやら神託があって下界に降りてきたとのことですが、その件については大丈夫なのですか。」


"なにも問題ないのじゃ。"


「しかし、」


"わらわが問題ないと言うておるのじゃから、問題ないのじゃ!"


・・・一生懸命いばっている姿も可愛い。

後ろ姿だけど。




結論。


可愛いし害はないと判断した。


主にわたしが。


3人も疑問は残っているようだが、とりあえずは様子を見ることにしたようだ。


なんだか今日1日で、3人のわたしを見る目が変わった気がするが、明日はちょっといいところを見せないととか焦ってなどいない。


信頼とは1日でどうにか出来るものではない。


決してもういいやと投げやりになってるわけでは断じてない。

その辺はおいおいだ。おいおい。


夜も遅くなってきたので今日のところは解散する。


このまま狼はわたしの部屋に残って一緒に寝ることになったのでベッドに横になり少しお話をする。

さっきは全然はなせなかったからね。


今日は3秒でスヤァしない。


とりあえず呼び方だが、わたしは狼をアセナと呼びアセナはわたしをユウリと呼ぶことになった。


これにより密かな野望であったわたしのことを様つけしない女子?を仲間にすることに成功した。


モフモフを堪能したいのだがそれは明日にする。

もう限界のでなので寝ます。おやすみなさい。



ご報告までに狼はクリーンしてるのでとってもキレイでモフモフです。






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