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世界はみっつに
《彼ら》は姿を見せず、ただ、『この世界をまとめるように動け』と伝えられた。
以前のように、どこか楽しみな気分はなく、自分はこの世界で、『まとめる』《役割》なのか、と皮肉を込めて聞けば、あの笑い声が遠くから響いてきた。
そうして世界は、荒れ狂う風のなか、みっつに分かれた。
―――― 駒ではない
駒ではないつもりだが、まとめるのなら、この自分が徹底的にやってやろうと思いなおした。
ホーリーとは、あれ以来なにかと顔を合わせる。
というより、ジャックがホーリーの城を訪ねるのだ。
てっきり、ホーリーはハウアーを放り出すだろうと思っていた。
あの男なら、『ハウアーによって助けられる』という筋書きも、はじめから目玉たちによって仕組まれていたと考えるだろうと思ったからだ。




