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ハウアーの世話
「 毒の『犬歯』で、キラ種族にくいついたときのハウアーは、百歳をこえていた。 『立派な男』だったわけだ。 だが、食いついて《歯》をなくしてから、その《病》がはじまった。 ・・・ゆっくりと、《後退》が始まったんだ。 ―― はじめに、物や、相手の名前が、すぐに出てこなくなった。 それから、だんだんと、《体》が若くなっていっているのに気付いた・・・。 そこで、おれたちで、ハウアーの《世話》をすることにした。 おれの本当の名前は『オナー』じゃない。 ハウアーの《世話》をすることになったやつはみな、『オナー』と名乗るんだ 」
「――― それって・・・・」




