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心配だけど平気
にらまれたジャックは、首をかたむけて聞きかえす。
「ハウアー?どうしてわかるんだい? きみだって世話しながら、おろおろ心配してただろう?」
「し、心配はします。でも、もう、ホーリーさまはへいきです」
「へえ・・・。 ハウアーは、キラ種族の病をよく知ってるんだ? ぼくは、キラ種族の最後は、こんなふうに、熱が出てとっても苦しんで死ぬってきいたけど」
意地のわるそうな笑いを浮かべ、ジャックは顎でベッドの上をさす。
「ちがいます!」
困ったような顔で、ホーリーを隠すように覆いかぶさったハウアーがジャックに言った。
「ホーリーさまの身体をふくので、ジャックさまは出ていってください。 お食事ができたら、お呼びします」
「おやおや。これは失礼。 そういえば、ぼくは今、居候だったっけ」
面白そうに笑う元城の主人が部屋を出て行く。




