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ホーリー・グローリー・ジャッカネイプスのむかしばなし《小分け版》  作者: ぽすしち


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30/102

今日の仕事と、昨日のこと



 食堂のクロスを取り換えるときは、いつもドキドキする。

 ハウアーを色っぽくからかうスネイキーが、ここから出てくることが多いからだ。


 だが、実際にクロスをはずしても、大きく長いテーブルの下には、誰もいない。


「スネイキーさま、ここにジュースを置きます」

 

 グラスに、果物をしぼったものを毎朝飲みたいというので、毎朝それを作ってテーブルに置く。


 新しいクロスを取り出してかけなおすときには、グラスは空になっている。

 




 今日は誰の畑を手伝いに行くんだっけ?


 相手の顔を思い出し、畑の景色を思い浮かべる。


 こういうふうに考えるのは、すんなりいくから得意なのだ。




 きのうは、自分をここまで連れてきた《クアット種族》の男の家に寄った。


 作業を手伝いに行ったのではなく、この城に来てから『どうしてる』、とか、『ホーリーはどうしてる』、とかいう話をさせられ、最後に《野菜》を持たされた。


 その《野菜》を、しっかりと食事に使うよう言い渡されたとき、自分はホーリーと一緒のテーブルで同じ食事をとっていると伝えた。


 そんな扱い初めてだったので、ちょっと興奮気味に話したそれに、顔をしかめた相手は何か言いたそうにしたけれど、黙って肩をたたくだけで、早く帰れ、と言った。





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