18/102
味見
「へえー。あんたが、クアット種族のミツギモノ?」
城に置き去りにされて3日目、テーブルクロスの中から突然現れた赤いドレスの女に、ハウアーは見とれた。
「なに?ぼうや、あたしに興味あるの?」
スネイキーが相手の手を取り、自分の首から肩、乳房へと手のひらをおしつけた。
「っつ!?」
びっくりしたように手を引っ込める、ハウアーの赤く染まった顔に、満足な笑みをうかべた女は、ゆっくりと顔を近づける。
「ぼうや、ヒゲもまだなの?きれいな顔ね」
れろりと、細長い舌が染まった頬をなめる。
「――― ん?・・・あんた、・・・・『ぼうや』じゃないわね?」
その『味』に眉をしかめたとき、ぎゃはははは、とばかにした笑い声が響く。
「スネイキーに眉をしかめさせるって、どんな『味』だ?」
いつのまにかその大広間のテーブルに、ホーリーが腰かけている。
この3日で、城のいたるところが、ジャックがいたときのように、きれいな状態に戻されてきている。




