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こうやって、ニャーニャさんを見ると、ぼくらの世界だったら天使過ぎる巫女さんとかで有名になってしまうレベルの子だ。
向こうでは人間のカーストみたいなのがあって、話しかけることもできない子なんだ。
それが、僕だけに微笑んでくれるなんて、こっちに来てなかったらなかったことなんだ。
ニャーニャさんを見てると、時々抱き寄せたいとか思ってしまうけど、僕レベルじゃニャーニャさんに失礼だし…
見てるだけで幸せなんだ。
「ミーニャ教には孤児院っていうのがあって、わたしはそこで育ちました。
昔の神官さまが孤児院を作ったっていいます。それが今も引き継がれているのです」
ニャーニャさんが続ける。
「わたしは貧しいながらも、なんとか生きることができました。
ここでは、病気とかなったら死ぬしかないんですから…
ここまで、生きられたことがすごいことなんです」
「うん…そうなんだ。
ぼくたちの世界ではそんなことなかったよ。
生きることはそんなに難しいことじゃなかったんだ」
「それで、魔術を計ってもらって、数値が高いってことで魔道士団に入れてもらえました。
そこで、教皇さまに気に入られて、今の巫女の地位にいます」
「がんばったんだね」
すごい頑張る子だってわかっている。
たぶん、簡単に言ってるけど、血が滲むような努力があったんだなってわかる。
ニャーニャさんは悲しそうに首を横に振る。
「巫女は15歳になったら、教皇さまのものになるっていう決まりがあって…」
そうなんだ…
天使のニャーニャさんが教皇とかいうおっさんのものに…
それを防げたんだから良かったってことかな。
「今回のことで、それはなくなりました…
でも、教皇さまのかわりに…
神官さまのものになるってことになるんです。
巫女は神官さまに仕えるものですから…」
ニャーニャさんは頭から湯気が出そうなくらいに真っ赤になっている。
「それはいいよ。
ぼくは神官ってわけじゃないし…
よかったね…」
ニャーニャさんに安心してもらおう。
こんないい子が意にそわない結婚なんてする必要はない。
ちょっとだけ惜しいけどね。
ニャーニャさんはいきなり目に涙をためて、僕の正面にまわり平手で僕の頬を思いっきり引っぱたいた。




