表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫にひかれて異世界生活  作者: PYON48
第2部 猫に引かれてリア充生活???

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

94/939

15

 こうやって、ニャーニャさんを見ると、ぼくらの世界だったら天使過ぎる巫女さんとかで有名になってしまうレベルの子だ。

 向こうでは人間のカーストみたいなのがあって、話しかけることもできない子なんだ。

 それが、僕だけに微笑んでくれるなんて、こっちに来てなかったらなかったことなんだ。

 

 ニャーニャさんを見てると、時々抱き寄せたいとか思ってしまうけど、僕レベルじゃニャーニャさんに失礼だし…

 見てるだけで幸せなんだ。


「ミーニャ教には孤児院っていうのがあって、わたしはそこで育ちました。

 昔の神官さまが孤児院を作ったっていいます。それが今も引き継がれているのです」

 ニャーニャさんが続ける。


「わたしは貧しいながらも、なんとか生きることができました。

 ここでは、病気とかなったら死ぬしかないんですから…

 ここまで、生きられたことがすごいことなんです」


「うん…そうなんだ。

 ぼくたちの世界ではそんなことなかったよ。

 生きることはそんなに難しいことじゃなかったんだ」


「それで、魔術を計ってもらって、数値が高いってことで魔道士団に入れてもらえました。

 そこで、教皇さまに気に入られて、今の巫女の地位にいます」


「がんばったんだね」

 すごい頑張る子だってわかっている。

 たぶん、簡単に言ってるけど、血が滲むような努力があったんだなってわかる。


 ニャーニャさんは悲しそうに首を横に振る。


「巫女は15歳になったら、教皇さまのものになるっていう決まりがあって…」


 そうなんだ…

 天使のニャーニャさんが教皇とかいうおっさんのものに…

 それを防げたんだから良かったってことかな。


「今回のことで、それはなくなりました…

 でも、教皇さまのかわりに…

 神官さまのものになるってことになるんです。

 巫女は神官さまに仕えるものですから…」

 

 ニャーニャさんは頭から湯気が出そうなくらいに真っ赤になっている。


「それはいいよ。

 ぼくは神官ってわけじゃないし…

 よかったね…」

 ニャーニャさんに安心してもらおう。

 こんないい子が意にそわない結婚なんてする必要はない。

 ちょっとだけ惜しいけどね。


 ニャーニャさんはいきなり目に涙をためて、僕の正面にまわり平手で僕の頬を思いっきり引っぱたいた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ