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猫にひかれて異世界生活  作者: PYON48
第一部 猫に引かれて異世界へ

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(アヤトサイド)

 大聖堂って感じの建物。

 入ったら、1000人位は入れそうなホール。

 天井の絵やまわりを囲む彫像は猫一色。

 祭壇の中央には金色の招き猫。

 まさにニャニャーの総本山って感じだ。

 僕らの世界で言ったら、怪しげな新興宗教の教会って感じ。


 ぼくとクロはシャールに案内されて、祭壇の裏の扉の中に。


「ようこそニャニャー様に神官さま…

 お待ち申しておりました」

 白く金色に輝く法衣の初老の男が恭しく挨拶する。


「はじめまして、アヤトです。

 べつに僕は神官ってわけじゃないんですが…」


「いえいえ、ニャニャーさまと一緒にここに来られたらしいですね」


「ええ、こっちのクロと…

 僕の世界では猫っていうんですが…」


「わたしは、ミーニャ教教皇ゴロゴ2世です。

 ミーニャ教の代表をさせていただいています。

 しかし、これで役目も終わりかもしれません…

 神官さまが現れたんですから…

 わたしたちは、神官さまとニャニャーさまが現れるまで、ここを守ることが役割に過ぎないのですから」


「いえ、僕はそんなことは…」


「それではニャニャーさまに会わせていただきますか?」


「えっ、こっちのがクロだけど…」

 クロは子供の姿のままだった。

 クロはそれを察して、クルンと一回転すると猫の姿になる。


「ニャー」

 クロが一声鳴く。


「子供がニャニャーですか?

 これは変身の魔法かもしれないですね」


「いえ、こっちが本当の姿です」


「あなたも本当に神官さまかどうか…」


「だから僕は神官じゃないですよ」


「そうですよね。あなたには、神官様らしい威厳が感じられません。

 それにニャニャー様も子供を変身させたものかもしれません。

 これでは、このミーニャ教をお任せするわけには行きませんね」


「だから、僕はミーニャ教なんてどうでもいいんです。

 できたら、町はずれの教会の裏の家を借りられればそれでいいんです」


「そういうことですか。

 しかし、あの教会はニャニャー様と神官様の住んでいた場所…

 そんなに簡単にお貸しするわけにはいかないんですよ」


「そうですか。

 しかたないです。他の不動産を当たります。

 他にも国はありそうだし…」


「少し待ってください。

 あなたは神官じゃないかもしれませんが、そちらのクロ様はニャニャーさまかもしれないじゃないですか」


「うん、猫だけど…」


「では、あそこに住む権利はありますね。

 それでは…」

 教皇は僕にひとつの条件を持ちかけた。

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