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「ようこそ、冒険者ギルドへ。
シャールさまのご紹介の方ですね。
お名前から頂いてよろしいでしょうか?」
受付のお姉さんは事務的に仕事を進める。
シャールの紹介だから、スムーズに行ってるのかもしれない。
「ウスイアヤトです」
「神官様、名前だけでいいです。
アヤトで登録ねがいます」
シャールが助け舟を出してくれる。
「JOBは…
こちらから選んでください」
表を渡される。
シャールを見ると、ちょうど良さそうなのを選んでくれているようだ。
「ニャニャー教神官…ないですね」
「神官さまですか?それは簡単に名乗ってもらうわけには…」
「一応神官様で登録してみてください」
「わかりました」
僕の頭の上で話が飛び交う。
べつに僧侶でも、見習い冒険者でもなんでもいい。
そういえば、猫の世話係ってなってたな。
でも、一覧にはそんなのない。
あとはいろいろな質問に答えていく。
小説なら、ここでとんでもない魔力とか証明されて、みんなに驚かれるところだ…
でも、ぼくは猫がチートなだけだから、そんなことは生じない。
最後に僕がサインして、証人欄にシャールがサインする。
そして、その書類をなにかの石にかざす…
「これは真実の石です。
これにかざすと嘘をついていないかわかるんです…
これで、アヤト様が神官様である証明がされます」
不思議な皮のような紙に書かれた文字はひとつひとつが光っていく。
そして、JOBのところに来た時、ニャニャー教神官の文字が黒くなって消えていく。
その代わりに浮かび上がってくる文字…
『猫のトモダチ』
「えっ、嘘でしょ。
神官さまじゃない」
シャールが声をあげる。
「ではこれで登録いたします。
登録料は銀貨3枚となりますが、分割に致しますか?」
「今払います」
僕は銀貨3枚を取り出して払う。
またあとで、クロに言ってニャーニャに返してもらえばいいだろう。
肩を落とすシャール。
でも、ぼくはうれしくて仕方なかった。
『猫のトモダチ』…
僕にぴったりのJOBじゃないか。
この名前に恥じないように、猫と一緒に暮らしていこう。
僕がそう心に誓ったとき、クロが走ってギルドに飛び込んでくるのが見えた。
ぼくは登録証を受け取って、クロのところに歩いて行った。




