表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫にひかれて異世界生活  作者: PYON48
第一部 猫に引かれて異世界へ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

47/939

38

 門に到着する。

 シャールもさすがに武人だけあって、僕と同じくらいのスピードで歩いている。

 今の僕はアスリート級だし、この子もかなりの身体能力がある。


 門番にシャールが挨拶すると、門番たちは最敬礼をする。

 それを見ると、騎士団の団長であるっていうのが本当だってわかる。

 そうじゃないとただの食いしん坊な少女にすぎないのだから。


 僕の腕には、人間に変化したクロ…

 3歳児くらいの可愛い男の子になる。

 猫耳だけは隠せないのか、髪の毛の間から大きな黒い猫耳が生えている。

 あと、さすがにクロだけあって、賢そうな子供になってしまう。


 シャールのおかげで、フリーパスなのか。

 他の人たちが、手続きをしているのを尻目に、すぐに通してもらえる。


 門を抜けると、石造りの町。

 思ったよりも活気づいている。

 門を出てすぐに公園があり、露店を囲む人たちで賑わっている。


 公園を囲むように、いろいろな店がある。


「なんか嫌な匂いがする」

 クロはくんくんと鼻を動かして顔をしかめる。


 そういえば…

 道の端には、ホームレスのような人たちが目に付く。

 まるで、都会のホームレス通りのように、ボロをまとった人々が目に付く。

 この国最大の町にしては、貧しい人が多すぎるのだ…

 それに、その人々の目には、光がない…

 なにか、虚ろに遠くを見ているという感じだ…

 クロがいう嫌な匂い、それはこの異和感のことだろうか???

 それなら、ぼくにも感じられる。

 この町はなにかおかしい。


 でも、ぼくにはそんなことは関係ない。

 僕たちは救いに来たのではない。

 異世界の救世主になって、みんなに尊敬されようなんて思っていない。

 僕にとって、猫たちとの生活がすべてなのだ。

 そのために町に来た。

 教皇に会うのはそのついでみたいなものだ。

 

 クロが前を通ると、濁った目が動く。

 こんなに可愛い男の子が歩く通りではないのだ。

 もし、シャールがいっしょに歩いていないと、たぶんやばいのかもしれない。

 ミーニャ騎士団の鎧を見て、襲いかかるものはいない。

 警官がいるところで、襲いかかるやつはいないということだろう。


 クロを肩の上に乗せる。


「どこに行きたいですか?」

 シャールが僕に聞く。

 シャールの態度はこの町の異常がわからないのか、普通って感じだ。

 

「じゃあ、素材を換金できるところ…

 案内してくれるかな?」


「わかりました。商業ギルドにご案内します」

 そう言うと、僕の手を持って歩き出す。

 ぼくは、そのままシャールに連れられて、公園を抜ける石の道路を歩いて行った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ