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足元を見ると、キジトラ猫のキジが見上げている…
その口には、なぜか小枝を咥えている…
割り箸くらいの太さの木の枝…
まさか…キジが…
カランと弾き飛ばされたシャールの木刀が地に落ちる。
「アヤト、死んじゃうよ。
死んでもすぐにならシロが生き返らせてくれるけど、かなり痛いわ」
キジが僕に向かってウィンクする。
ぼくはウィンドを開く、キジのステータスを選ぶ…
仲間のステータスは魔法なしで見ることができる。
キジ JOB猫剣神LV1
HP10258/MP5782
猫剣術達人 LV148
猫魔法紫 LV95
こいつらのレベル1は半端ない…
猫剣神…たぶん騎士くらいじゃ相手にならない…
「わたしが、彼女の相手をするわ。
わたしの言うとおりに言いなさい」
キジがぼくの前に出る。
「女騎士よ。
わたしはニャニャーの剣神、キジだ!
先ほどから、おまえの剣筋は見せてもらった。
なかなか才能はあると見受けられる。
ここにいる間はわたしがお前を導こう。
それで良いな」
キジの言葉を繰りかえす。
「ニャニャーさま。
よろしくお願いします」
シャールはその場にひれ伏す。
「では、もういちどかかってきなさい」
キジがそう言うと、シャールは弾き飛ばされた木剣を取る。
「その前に…」
キジがジャンプして、クルンと一回転する…
そこに現れる幼女…
3歳くらいの女の子…
髪の毛は後ろでくくっている…
キジトラ柄の大きな猫耳が付いている。
服は白い羽織と紫の袴…
武士の格好だ…
そのまま、僕の剣を拾って構える…
って言っても、背丈の倍くらいの木刀を振れるのか…
「猫魔法、人間変化にゃ。始めるにゃ」
人間の格好に変わったからか、自分でしゃべるキジ。
でも幼女の身体なので、舌足らずな喋り方でキジはシャールに攻撃を促す。
シャールがうちかかると、キジは簡単に攻撃を避け、シャールに向かって目にも止まらない一撃を繰り出した。
「うーん、この体じゃ。100分の1の力も出ないにゃ。
だけど、ちょうどいいにゃ」
シャールに向けられた木刀は寸止めされる。
腰を抜かし、座り込むシャール…
「立つんだにゃ」
キジはシャールを立たせる…
それから、シャールに構えさせ、小さな身体でシャールの構えを直すのだった。




