↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オタク合体ロボ発進…きっとできる…かな…たぶん…  作者: 双鶴


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
23/25

第23話 ロボットの“名前”

旧準備室。

長距離走行テストを終えたロボットが、

机の上で静かに立っている。


蒼

「……名前、つけようか」


理人

「出たよ。

 久保田の“名前つけたい病”」


真

「……名前、好き」


蒼

「毒島くん、それはわかる!」


理人

「いや、わかるのかよ!」


蒼はロボットの頭部をそっと撫でる。


蒼

「だってさ。

 ここまで一緒に作ってきたんだよ?

 “ロボット”って呼ぶの、もう違う気がするんだよね」


真

「……仲間、だから」


蒼

「そう。仲間だよ」


理人は少し照れたように視線をそらす。


理人

「まあ……

 名前があったほうが、

 呼びやすいのは確かだな」


蒼

「理人、素直!」


真

「……素直、好き」


理人

「毒島まで!?」


蒼はスケッチブックを開き、

“名前案”を書いたページを見せる。


蒼

「じゃあ、候補出すね。

 “ライト”とか、“ミナト”とか、“アルゴ”とか……

 どう?」


理人

「いや、急に人名っぽいの混ざってるだろ」


真

「……ミナト、かわいい」


蒼

「毒島くん!?」


理人

「いや、かわいいって何だよ!」


蒼は笑いながら言う。


蒼

「じゃあ、三人で一個ずつ案出そうよ。

 そこから決めるってことで」


理人

「まあ、それなら公平だな」


真

「……出す」


蒼

「じゃあ俺から。

 “ルミナ”。

 光る感じで、未来っぽいから」


理人

「お前、未来好きだな」


真

「……きれい」


蒼

「ありがとう!」


理人は腕を組んで考える。


理人

「じゃあ俺は……

 “ユニット01”。

 機能的で、わかりやすい」


蒼

「理人らしい……!」


真

「……かっこいい」


蒼

「毒島くん、なんでも褒めるね」


真

「……いいものは、いい」


蒼

「名言出た!」


理人

「じゃあ毒島、最後の案頼む」


真はロボットをじっと見つめ、

少しだけ口元を緩める。


真

「……“ココ”」


蒼

「ココ?」


理人

「なんで?」


真

「……ここに、いるから」


蒼

「…………」


理人

「…………」


蒼

「毒島くん……

 それ、反則だよ……」


理人

「いや……

 なんか……

 いいな、それ」


蒼

「うん……

 “ココ”、いい」


真

「……じゃあ、“ココ”」


理人

「決まりだな」


蒼

「ロボ研の仲間、

 今日から“ココ”です!」


真

「……ココ」


理人

「ココ、よろしくな」


ロボットは何も言わない。

でも、三人には

“嬉しそうに見えた”。


その静かな瞬間は、

三人だけの秘密の儀式だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。