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オタク合体ロボ発進…きっとできる…かな…たぶん…  作者: 双鶴


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23/25

第23話 ロボットの“名前”

旧準備室。

長距離走行テストを終えたロボットが、

机の上で静かに立っている。


「……名前、つけようか」


理人

「出たよ。

 久保田の“名前つけたい病”」


「……名前、好き」


「毒島くん、それはわかる!」


理人

「いや、わかるのかよ!」


蒼はロボットの頭部をそっと撫でる。


「だってさ。

 ここまで一緒に作ってきたんだよ?

 “ロボット”って呼ぶの、もう違う気がするんだよね」


「……仲間、だから」


「そう。仲間だよ」


理人は少し照れたように視線をそらす。


理人

「まあ……

 名前があったほうが、

 呼びやすいのは確かだな」


「理人、素直!」


「……素直、好き」


理人

「毒島まで!?」


蒼はスケッチブックを開き、

“名前案”を書いたページを見せる。


「じゃあ、候補出すね。

 “ライト”とか、“ミナト”とか、“アルゴ”とか……

 どう?」


理人

「いや、急に人名っぽいの混ざってるだろ」


「……ミナト、かわいい」


「毒島くん!?」


理人

「いや、かわいいって何だよ!」


蒼は笑いながら言う。


「じゃあ、三人で一個ずつ案出そうよ。

 そこから決めるってことで」


理人

「まあ、それなら公平だな」


「……出す」


「じゃあ俺から。

 “ルミナ”。

 光る感じで、未来っぽいから」


理人

「お前、未来好きだな」


「……きれい」


「ありがとう!」


理人は腕を組んで考える。


理人

「じゃあ俺は……

 “ユニット01”。

 機能的で、わかりやすい」


「理人らしい……!」


「……かっこいい」


「毒島くん、なんでも褒めるね」


「……いいものは、いい」


「名言出た!」


理人

「じゃあ毒島、最後の案頼む」


真はロボットをじっと見つめ、

少しだけ口元を緩める。


「……“ココ”」


「ココ?」


理人

「なんで?」


「……ここに、いるから」


「…………」


理人

「…………」


「毒島くん……

 それ、反則だよ……」


理人

「いや……

 なんか……

 いいな、それ」


「うん……

 “ココ”、いい」


「……じゃあ、“ココ”」


理人

「決まりだな」


「ロボ研の仲間、

 今日から“ココ”です!」


「……ココ」


理人

「ココ、よろしくな」


ロボットは何も言わない。

でも、三人には

“嬉しそうに見えた”。


その静かな瞬間は、

三人だけの秘密の儀式だった。


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