黒い男
続きです
目が覚めた。今は何時だろう。そばにあった時計を見ると朝の5時を示していた。窓の外を見る。空はまだ薄暗い。俺はあの道であったことを突然思い出した。後ろの気配はあの老婆だったのか?仮にそうだったとしても走って逃げたはずなのに…。考えれば考えるほど頭が痛くなってくる。
「……二度寝するか」
俺は二度寝しようとした。あと少しで眠れる…、そんな時だった。ドアが静かに開いた。
「ここに"例のヤツ"がいるのか…」
誰だ…?黒い服の同年代くらいの男が一人入ってきた。"例のヤツ"ってもしかして俺のことか…?もしそうなら奴はあの老婆の仲間なのか?………いや普通に考えて誰かのお見舞いだろ。何考えてんだ俺。なら俺は関係ない。寝よう。その時
「見つけた」
自分のそばにいる。その瞬間俺は飛び起きてその男から距離を取ろうとした。しかし飛び起きた瞬間いつからいたのかもう一人の黒い男に捕まった。おかしい。さっき入ってきた時は一人だったじゃないか。こいつは一体…?
「逃げられたら困るんだけど…。まぁ大人しくついてきてよ。やっぱり"影"の使い方も存在もよくわかってないみたいだし」
"影"…?何を言ってるんだこいつ。誘拐犯の考えることは良くわかんねぇな…。
「目的は何なんだよ!俺はその"例のヤツ"とかそんなんじゃないし、ましてやその"影"とかいうのもしらない!第一に俺を誘拐してもお前が望んでるような金額の身代金は手に入らないぞ!」
「君馬鹿なの?この状況で君がしゃべる権利あるの?状況を理解しなよ。それでも高校生なの?」
「……………………。」
「まぁそんなくだらないことはいいから行くよ。」
奴がそう言った瞬間窓から黒い影が突然現れた。
「チッ、もう追手が来たか!行くぞ!急げ!」
俺は黒い男に捕まったまま連れて行かれた。
「逃げられたか〜。追いかけるの面倒だな〜。まぁ、逃す気はないけど。」
「はぁはぁはぁはぁ。ここまでくれば大丈夫だろ。」
「なぁ、お前って一体何なんだ?」
「自分は歩いてないからって気楽だね…。まぁいいよ、ここまで離れたし教えてあげる。僕は自由ヶ浦だ。きみを連れてくるようボスに言われた。それだけだ。他に聞いておきたいことは?ないならもうアジトに行くけど。」
「あっ、えっと。そうだ!さっき言ってた"影"ってなんだ?」
「その話かい?めんどくさいな。簡潔に言うと君を捕まえてるそれがぼくの"影"だよ。」
「えっ?」
俺を捕まえている男の顔を覗いてみたら確かに影のように真っ暗だった。
「こんな非科学的な生き物存在するのか?」
「存在するから君を捕まえてるんでしょ。まず生き物っていうのが違うんだよね。影っていうのはその字の通り自分の心の影のことなんだよ。ただそれが外に出てるだけ。君にもあると思うよ。もう質問は終わり?じゃあアジトいっていい?」
「えっ、あっ、はい…。」
こんな感じの短い話になりそうです。




