Phase4-1
!CAUTION!
プレイヤーはプレイ前に必ず契約書のページをよく読み、サインした上でプレイ画面に進んでください
一度プレイが始まりますと、二度と契約書のページには飛べませんのでご注意ください
契約書のページはいかなる方法でもコピー・転載・保存は不可となります
なお、プレイ後の契約違反について当サイトは一切の責任を負いません
ご注意ください
Loading4
-----------------------------------------
----------------------------
さらさらと進めていた芯がぽきりと折れた。
「ぁ」
それと同時に私の指が動くのをやめる。
一度浮かんでしまった考えを振り払うようにもう1度ペンを動かそうとするが、私の意志に対抗するかのように、ペンは紙の上を滑ろうとはしなかった。
「1週間…」
一度思いを口に出してしまうと、押さえてきた考えが頭の中にポコポコと浮かび上がってくる。
この家に当たり前にあった音が消えて1週間になった。
警察はあれから何度か家にやってきたが、いつも同じようなことしか言わなかった。
最近巷では原因不明の行方不明者や死亡者が増えている。それでなくても失踪なんて珍しくもない話だから、きっと母親が有名でなかったら、こうやって家を訪ねてくるようなこともないんだろう。
ワイドショーの対応も父親が引き受けてくれているおかげで家にはマスコミはやってこない。
マスコミだって引退した女優の家にやってくるよりは、ブラウン管に映る実力派俳優が健気にも仕事に打ち込んでいる姿を映している方がよっぽど数字が取れる。
警察としたらおざなりにこうやって家に残っている子供を気にかけているという世間体を取り繕うだけで済む話、そんなどんよりとした考えばかり浮かんでは消える。
「お腹…空いたな…」
忘れようとしていた。
3日までは毎日メモと一緒に1万円札が置かれていた。
4日にメモと、1枚のカードが置かれていたのを最後に、お札は置かれなくなった。
5日目にメモが置かれていたのを最後に、メモは置かれなくなった。
何もないリビングをみるようになり、2日経った。
お金はあるのに、外に出るのを叱る人はいないのに、ドアにカギはかけられていないのに
最後のメモ
戸締りはしっかりして
外にはあまりでないように
「…パパ…ママ…」
きっと家にある食料だってすぐに底をつく。食べずにいることだってずっと続けることは出来ない。
でもきっと私は何も出来ない。
父親に電話することも、外に出ることも
ただ部屋の隅でうずくまって、痛みがひくのを待っているだけ。
行けもしない学校のために、意味のない問題集を解いているだけ。
「っ!?」
その時、沈んでいた気持ちを叱咤するように電子音が部屋に響いた。
おそるおそる携帯の受信画面を見ると
FROM: ママ
TITTLE:無題
--------------------------------
本文:
-このメッセージはsecret GARDENメッセージサイトよりお預かりしたメッセージを送信しております -message from SG
「ママ!!?」
信じられない気持ちでいっぱいになりながらアドレスのあて先を見返すが、あて先は母親から。
メッセージもタイトルも何もない空メールのような内容だが、相手は間違いなく突然いなくなった母親からのものだった。
(なにこれ…『secret GARDEN』?)
メッセージの下には知らない単語が機械的に貼り付けられている。
なにがなんだかますますわからず混乱するばかりの私の頭に、飛び込んできた単語。
聞いたこともないような
(聞いたことない?)
いや、待って。この単語どこかで…
ふとよぎる懐かしい顔に記憶が呼び起される。
(これ…)
届いたメールの1つ前、1週間前の夜に届けられたメールのタイトル
secret GARDEN 紹介キャンペーン
「そうだ。匡からきたメールに書いてある」
見返すとやっぱり間違いない、匡から来たメールのタイトルと同じ言葉がある。
(これは何なの?何の偶然?)
匡から来たメールを呆然と見ていると、下にどこかのサイトへつながるURLが添付されている。
あの時はただ匡からメールが来たことに驚いて、そのメールの意味ばかり考えて、その中身まで意識が回らなかった。
(紹介キャンペーン…ゲーム…)
ゲームをしたことがないという訳ではなかったから意味はすぐにわかった。
(これは何かのゲームを友達に教えるメールで、URLはきっとそのソフトのダウンロードサイト。そしてママもなぜかこのゲームからメールを送ってきた)
そのゲームの名前がおそらく『secret GARDEN』
(とりあえずサイトを見てみないとわからないよね)
携帯についているURLをクリックすると、メール画面からサイト画面に映ったのか、真っ白い画面が映し出された。
そこに赤いシミのような点が浮かび上がってきたかと思ったら、シミが多くなり、やがて文字が浮かんできた。




