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DFrontier-夢遊辺境  作者: V-CO
第一夢章:明晰夢

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11/41

夢章一 10『記夢』

 ——————


 ——————


 真夢は天井を見つめながら、深く考え込んでいた。

 彼はゆっくりと一度瞬きをした。まぶたの摩擦が眼球の表面に乾いた刺痛を伝え、まるでまぶたの内側に細かい砂粒が隠れているかのようだった。もう一度強く瞬きをすると、その刺痛はようやく少し和らいだ。


 周囲の光景は、高くそびえる虚無の書架陣ではなくなっていた。身の下にあるのも冷たく湿った石板ではなく、自分の部屋のベッドだった。布団の感触はあまりにも馴染み深く、まるで彼の身体の延長のように感じられた。

 窓の外から差し込む日差しがカーテンの隙間を通り抜け、シーツの上に明るい斜めの線を描き出していた。光の柱の中で細かい塵がゆっくりと漂い、ほとんど知覚できない速度で上下し、互いに微細な距離を保ちながら漂っている。


 真夢はそれらの塵をしばらく見つめていた。

 その時、棚の上の電子時計が耳障りなブザー音を発し続けていた。


【————————!!!!】


 真夢が目覚まし時計の上部にあるボタンを叩くと、やっとブザー音が止み、部屋の中は再び静けさを取り戻した。


 額には汗が伝い落ちていた。彼はその汗の粒がこめかみの曲線に沿って動き、頬骨の縁を通り過ぎ、顎の先でより大きな水滴となり、枕の上に落ちていくのを感じた。シーツの一部はすでに濡れており、肌に触れる部分からは微かな冷たい湿り気が伝わってきた。

 背中も同じだった。シャツの布地が肌に張り付き、わずかに動くたびにその引っ張る感覚を感じた。四肢の先端からはゆっくりと戻っていくような感覚が伝わってきた——その痺れるような感覚は指先や足の先から始まり、中心へとゆっくりと広がっていった。


「俺……」


 真夢が一言を発すると、その声は掠れて自分のものとは思えなかった。喉の奥が何かで塞がれたようだった。彼は喉を鳴らし、ざらついた擦れる音を立てた。

 そして彼は手を上げ、自分の手のひらを自分の方に向けて見つめ、指を広げ、また握りしめた。指節の動きは正常で、骨と腱の間の滑らかな連携も感じられた。続いて口を開け、歯で舌の先を軽く噛んだ。舌先から痛みが伝わってきた。その痛みの輪郭ははっきりしており、夢の中のようなぼんやりとした鈍い痛みではなかった。指の腹で噛んだ舌先を触れると、その刺痛は依然としてはっきりと、正確にその一点に留まっていた。


「……」


 真夢は起き上がり、自分の手のひらを表から裏へと見返した。

 さっきまで自分の手の中には、触感が非常に特殊な一冊の本があった。あの本の感触は、今もまだ真夢の手のひらに残っていた。


「ふう……」


 簡単に深呼吸を数回した後、真夢は顔を横に向けて今の時間を確認した。


 ——7:30


 つまり、真夢はまるまる11時間眠っていたことになる。

 現実では11時間が経過したが、夢の中での感覚は真夢にとって1時間にも満たなかった。この状況はREM睡眠の正常な時間比率をはるかに超えている。


 彼は頭の中で起こったことを整理し始めた。

 あの整然と並んだ、高くて見上げても終わりの見えない、虚無の奥へと伸びていくかのような書架の列。あの触感の奇妙な本たち、表紙の模様、表紙の色——それらを頭の中で一つ一つなぞっていった。そして彼にはまったく解読できなかったあの文字たち。

 そして——コロリア。


 夢喰い、夢喰い者、現実への介入、連接体、海馬体、扁桃体……それらの情報がまるで一度に彼の脳に詰め込まれたかのようで、どの概念も彼の意識の表面に痕跡を残していたが、彼はもはやどれが重要でどれが付随的なものなのか区別がつかなかった。


「違う……違う違う違う————」


 真夢は頭を振ると、まず顔を洗うこともせず、急いで枕元の棚からノートとボールペンを手に取った。


 すぐにペン先を押し出し、ノートに書き始めると同時に、口の中でいくつかの言葉をつぶやいた。


「書架……文字……本……影……果てしない……」


 ペン先が紙の上を素早く滑り、サラサラという音を立てながら、インクが紙の上に一つ一つの言葉を形作っていった。


「領地……守夢人……自分……コロリア……」


 ペン先の速度はますます速くなり、字は乱れ始めていた。汗が頬を伝い落ち、紙面に滴り落ちて、書き終えたばかりの言葉の端を滲ませた。


「夢喰い……夢喰い者……明晰夢……能力……」


 真夢の目は紙をじっと見つめ、手の動きも緩めることなく、ますます速くなっていった。彼の呼吸さえも、少しずつ速くなっていた。


「耳障りな音……違う違う……夢の世界……現実世界への介入……知り合い……知り合いなのか……違うかもしれない……時間差……情報……」


 一枚の紙が使い切られると、真夢はその言葉で埋め尽くされた紙を引きちぎり、二枚目に書き続けた。


「患者……海馬体……扁桃体……抜け殻……彷徨……夢……夢……」


 真夢が書き記す言葉は次第に大きくなり、力も強くなっていった。まるで紙に穴を開けようとするかのように。


 最後に、ボールペンの先が完全に詰まり、もうインクが出なくなると、真夢は最後の一つの言葉を書き記した。


「……【夢遊の縁】。」


 ……


 ……


 真夢はそれらの言葉を見つめ、ベッドに座ったまま長い間呆然としていた。

 壊れたボールペンを棚の上に置くと、真夢はその二枚の紙を手に取り、そこに書かれた内容を注意深く見た。最初の言葉から最後の言葉まで、すべてを一通り読み返した。


「コロリア……か。」


 手にした二枚の紙を棚の上に置き、真夢は自分の目の端を指でつまみ、深く息を吐き出した。


「……お前は一体、俺に何を見せたいんだ?」


 真夢はそう問いかけた。しかし彼に返ってくるのは、部屋の中に反響する自分の声だけだった。

 約数分間静かに座った後、精神状態を立て直した真夢は、手のひらで自分の頬を強く叩いた。その力は強く、頬が赤く腫れるほどだった。


「ふう……」


 今の真夢には他の問題を区別する気力はなかった。彼が最も知りたかったのは、今夜のこの【夢】、そしてあの書架、あの本たち、そしてコロリアのことだった。

 棚の上の電子時計を見ると、時刻はすでに7時40分を指していた。

 朝の光はわずかに移動し、シーツの上に新しい光の線を描き出していた。


「……」


 真夢はしばらく迷った後、立ち上がり、洗面所へと向かった。

 蛇口のハンドルをひねると、冷たい水が白い陶器の洗面台にぶつかり、澄んだ音を立てて流れ出した。

 手で水をすくい、自分の顔に何度か浴びせた。水の粒が彼の額から伝い落ち、鼻梁、唇、顎を通過し、洗面台に滴り落ちた。その動作を何度か繰り返し、自分の顔が冷え切ったことを感じるまで続けた。


「ふう……」


 そして彼は顔を上げ、両手を洗面台の両側に置き、鏡の中の自分を見つめた。眼球には血管が浮き出し、目の下には明らかな青灰色の影が掛かっていた。唇はうっすらと白く、端は少し乾燥していた。

 彼は自分自身を長い間見つめていた。


 タオルで顔に残った水気を拭き取った後、真夢は棚の上に置かれたあのノートと、先ほど言葉を書き記した二枚の紙を見た。


「……」


 彼の視線は二つのものの間を何度か往復し、まるで何かを秤にかけているかのようだった。あのノートには彼が長期間にわたって記録してきた観察と思考が記されていた。そして二枚の紙には、ただ並べられた言葉の列があった。

 結局、真夢が手に取ったのは二枚の紙だけだった。

 ——彼はまだ、症状と答えを一緒に置く覚悟ができていなかった。

 それらの断片は、彼が確かに記述できるものになる前に、彼の頭の中で何度も再構成と分解を経る必要があった。


 そして彼は寝室を出て、廊下を通り抜け、靴を履いて、ドアを押し開けた。

 道の景色はいつも通りだった。街路樹の影が路面に濃淡の模様を描き、落ち葉が歩道の隙間に散らばっていた。この光景を、真夢は何度も見てきた。


「ちっ……」


 昨夜の夢のことを思い出したのか、真夢はなぜか言い表せない嫌悪感を覚えた。

 真夢は歩き続けた。

 間もなく、彼は最も馴染み深い分かれ道に辿り着いた。右に行けば、ヘリス病院へ向かうバス停にたどり着く。それは彼が毎日歩く道であり、現実に【錨】を下ろすための軌道だった。

 彼が右の道へ進もうと、一歩を踏み出したその時だった。


「……」


 真夢の足は空中で止まった。しばらく迷った後、彼はその足を引っ込めた。

 遠くのバス停を見つめながら、真夢の心の中で迷いが生じた。


「少なくとも……」


 真夢は口を開いた。その声は自分だけに聞こえるほど低かった。


「……今日はやめておこう。」


 そして真夢は体を左の道へと向けた。彼が何度も何度も歩いてきた、ヘリス病院へと続く道は、ずっと彼の視界の隅に残っていた。

 周囲の景色は次第に馴染みのないものへと変わり始め、そして真夢は角を曲がった。もう一つの方向の輪郭は、ついに彼の視界から完全に消え去った。

 彼は歩き続けた。日差しが彼の肩と路面の間に広がり、時折通り過ぎる雲の影が明暗の断片を切り取っていく。足元の路面は人通りのある煉瓦からアスファルトへ、そしてまた別の色の煉瓦へと変わっていった。

 彼は自分がどこへ向かっているのか分からなかったが、歩みを止めなかった。


 まるでどこか、彼を待っている場所があるかのようだった。そして彼はその方向へ向かって歩いていた。

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